イムくんの個展を終えて
もう1ヶ月以上も前のことになるので、今更なんだよ!って思われちゃっても良い。
漸く、言葉に出来そうだから、自分なりの言葉で残しておくようにしたい。
イムくんとの出会いは、今年4月のこと。
いや、僕が個人的にお会いしたのはもう少し前。
とあるイベントでフィルムカメラを片手に写真を撮っている人を見かけた。それがイムくんでした。
正直なところ、この時に話しかけていたら良かったと後悔をしていたけれど、人見知り爆発してしまい、話しかけず仕舞いで終わる。
それから、とある飲み屋さんに僕は別のお友だちと一緒に遊びに行った訳ですが、そこで偶然にも出会い、繋げてもらえました(確かその日は『プライベート・ライアン』を上映してくれてたなあ)。
チョロっとお話ししたのか、ピヨっていたのか、あまり覚えてはないのですが。
そこから、数回一緒に遊ぶ様になった…という流れでの今回の個展。
もう終わった事をこの様にして言葉で残してしまう事は、きっと望んでいないのだろうけれど…、でも忘れたくない気持ちなどがやはり溢れてしまう。
不定形の廃材たちにイムくんが色んな媒体で撮った写真たちが貼られたりして、妙なアンマッチ感が堪らなかった。(敢えて写真は載せません、僕が勝手にその方が良いと思うから)
色んな写真がある中で、イムくんが撮った写真は魂を感じる気がした。
すごく軽く言ってる様に思われてそうだけど、見に行った人だけがきっとわかるはず。
何度も言うけれど、どの写真も魂を削っている気がした。
写真=日常であり、もう生活の一部なのかと勝手に感じた。
夜中のパーティタイム、あんな日のこんな事、街中に埋もれてゆく写真たち。
そんな一瞬一瞬は本人じゃないから、本当は感じられない筈なのに、また違う感じ方をさせられる。
不思議な空間だった。
個展中、決して僕が同じ立場にいるという訳ではないけれど、僕はイムくんに対して『悔しさ』をどこか感じてしまった。
写真というものに直向きになっていた姿。
ああ、もう僕は、同じモノでは到底追い付かないな、背中を追いかけるだけで精一杯だと、改めて確信した。
そしてそれは決してマイナスな思考ではなく、素晴らしい人の背中を追い掛けられる事は、実に素晴らしい事だと、そう思う様になった。
僕が追い付くにはまだまだ早過ぎる。
それは諦めではなくて。
いつまでもその姿を見たいという願望である。
本当に良い個展を見させて頂き、ありがとうございました。