「価値」と「信頼残高」


ビジネスはよく、「価値と価値の交換」って言われたりしています。


こちらが、何らかの価値を提供する事で、
相手から何かしらの価値を提供してもらう事で、
ビジネスは成立します。


具体的に、提供できる価値って何でしょう?


これは沢山あります。


時間、労働力、技術、人脈、お金、etc…
沢山ありますが、これらの交換レートは、人によって異なります。


一番顕著なのは、「時間」ですね。


ある人の1時間は、ある人の1分に相当する価値だったりします。


僕は、人生において、最も大事なのは「時間」だと思っています。


何故なら、時間ってのは、有限です。


どんな人でも、限られています。


少なくとも、お金よりも時間の方がはるかに大事なのです。


だから、時間を切り売りするって事は、
非常に勿体無い事だと考えていて、
なるべくこれを回避するために、
「自動化」という事を考えているのです。


さて、価値って、色んなものがあって、
それぞれの人で感じる価値は変わってくるのですが、
これら全ての価値を、1つの基準に統一したものが「お金」です。


一般には、ビジネスではお金を払ってもらう事が多いですが、
昔は物×物交換だったわけで、
それが今ではたまたまお金が使われている、というだけの話なのです。


つまり、「お金」というのは、
色々ある価値の中の1つに過ぎず、
「数値」として表せるので、これを指標としているだけなのです。


この事を説明する際に、
僕がよく例に出す事として、「ドラゴンボールの戦闘力」があります。


戦闘力=強さ、の事ですが、
あれって、本来、見ただけで計れる様なものではありません。


強さなんて、体力だったり、知力だったり、特殊能力だったり、
色んなパラメータによって決まるものです。


しかし、全員を戦わせて、強い者順に並べる事で、
「戦闘力」という分かりやすい数値になるのです。


お金ってのは、まさに「価値を統一するための数字」なのです。


お金自体にはそもそも価値なんてありません。


だって、ただの紙切れなわけですから。


しかし、人はお金を貰うと、「有り難う」と言います。


これは、本来価値の無い紙切れに、価値を付加されたからなのです。


さて、話を戻します。


ビジネスが価値と価値の交換である事は説明しましたが、
これは「等価交換」なのか?


いいえ、違います。


少なくとも、これから情報ビジネスをする上で、
等価交換であってはいけません。


「こちら側が、圧倒的に損をしている状態」であるべきです。


例えば、1万円を支払ってもらったのであれば、
最低、10倍の10万円分の価値は提供すべきです。


それくらい、「圧倒的に損をしている」必要があります。


何故かというと、
僕らは、お客さんとずっと良い関係を築いていく必要があり、
「一回きりの関係」であってはいけません。


その為には、一回買ってくれたお客さんに、
「この人からまた買おう」って思われなくてはいけません。


そこで出てくる概念として、
「信頼残高」というものがあります。


信頼残高とは、
信頼の貯金みたいなものです。


信頼残高が高ければ高いほど、
自分のオファーを受け入れてくれます。


オファーと言っても、
別に「買ってもらう事」だけではありません。


メールを送ったら、
「開いてくれ」というオファーを出しています。


メールに文章を書いていたら、
「読んでくれ」というオファーを出しています。


リンクが貼ってあったら、
「クリックしてくれ」というオファーを出しています。


このように、あらゆる行動を取らせる事は、オファーなのです。


そして、全てのオファーを受け入れてもらう為には、
信頼残高が必要です。


では、この信頼残高を増やす為にはどうすれば良いのかというと、
「価値を提供する事」です。


提供すればするほど、信頼残高は増えます。


先ほど、
「こちらが圧倒的に損をしている必要がある」
という事を説明しました。


等価交換ではなく、
1万円を貰ったら、10万円以上の価値は提供すべきだ、と。


何故かというと、
それくらい圧倒的に自分が損をしている状態にすると、
差の9万円分の価値は、信頼残高として貯金されるのです。


すると、今後自分のオファーが受け入られやすくなります。


自分が、「これして下さい!」って言った時に、
素直に受け入れてくれるという事です。


なので、常にこちらが損をしている、という事。
これがネットビジネスで大きく稼いでいく上で、
必要不可欠な事です。

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