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12分の6が終わって仕舞って。

こんばんは、捨てても捨てても帰ってくる呪いの希望人形、トゥインクル・コーポレーション所属の(今年は)新ネタ量産マシーン、ジャパネーズのウネモトモネで御座います。

おいっす!(いかりや長介さんではなくぷよぷよのウィッチの方) もう4日前になってしまいましたが、今年最後の新ネタ15本ライブが終わりましたので、その後日談noteを綴らせて戴きます。

2023年12月24日(日)、クリスマス・イヴ、M-1グランプリ2023決勝当日の裏で粛々とクシュクシュと執り行われておりました、我々ジャパネーズの新ネタ15本ライブ、ジャパネーズ Experimental conte live『15のコント達#6刺すペン鋭くシックス扇子』inしもきたドーン。本当にこんな特別な日にわざわざ僕らの新ネタライブを選んで足を運んで下さった皆様に大大大大☆大感謝。

まずは今回披露した可愛い可愛い仔たちの名前をレッツラ・ラッツレ・レレロレ・羅列。

1.それもひとつのシックスセンス
2.Hit カキーン!
3.このセカイの片隅で
4.都来家スロン・コロン
5.予約の名前の段
6.BOZEN BOYS
7.はらえない客
8.親父ギャグ売り~The Origin~
9.孤独の調整
10.全国ろくろ首首のばし大会
11.順風耳
12.戦闘力72万
13.変種混島
14.ドラムロールばばあ
15.15日遅れのメリークリスマス

こっからは微ネタバレ含みの制作者コメント。なので「ネタバレする前にネタを視たいのです!」という方は、毎度お馴染みエレ片リスナーの遅刻豚さんがYouTubeにアップして下さった動画をご覧ください。遅刻豚さん、毎度毎度本当にありがとう御座います。

は~い、じゃあここからはネタバレをちょろちょろお漏らししてゆきますよ。

1.は毎回お馴染みのサブタイトルチューンOPコント。ド頭のネタから後半の展開がメタメタ系だったから嫌いな人は嫌いなのだろう。自分が割とメタメタしいの笑っちゃう人間だから逃げたつもりはないけれど、本格派のお笑い好きの人からは「最初っからあんなことされて、もう観る気無くなりましたね!」って言われちゃいそうなコント。ゴメンて。

2.は今回の「アチャさんの台詞覚えを楽にしよう!」系コントの1本。流れているあの音源、本当はアチャさんの声でも録ってよりリアリティを出したかったんだけれど、僕とアチャさんの持つリズム感・音楽性が絶望的に違っていて(どっちが良いとか悪いとかじゃなく単に相性の問題)、その歩み寄りに時間がかかるので断念。もう他のライブではやらないかも知れないコントでも、小道具への投資は迷わずGO!の破滅思考人間の僕なので、このコントもそこそこ課金しております。カッキーン!ホームラン葬夢乱!

3.はラスト2本くらいで出来たやつだったはず。2次元のモノを3次元化。笑いの量こそ少なかったけれど、発想力は割と良い方だと思う。「このセカイの片隅で」っていうタイトルも好き。セカイの片隅。で、ラストの4シーンも「意外と現実もそんなものだよね。」というメッセージ。暗転明転の繰り返しが多くて動画撮影隊の方には御不便をおかけしました。失敬。

4.のコント。コント? うん。今回の中でシステム的には一番実験的だったんじゃないだろうか。もともとは漫才とコントの2パートだけで考えていたんだけれど、相方に「こういうネタやりたくってさ。」と相談して、二人でいろいろ話している内に「じゃあ歌ネタパートも足して、トライアスロンみたいにしちゃおうか!」ってなった。器用貧乏芸人ジャパネーズの真骨頂。でもそのどれもが60点だから売れてない。80点くらいにしてみせろよジャパネーズ。いや100点目指せよジャパネーズ。

5.はモネの持論や好きなものを入れ込んだ系会話劇コント。今回のモネの好きなものが何だったのかは「段」がヒント。披露する前段階で僕は「意外とお客様には好評なんじゃないか?」と思っていて、アチャさんは「そうなんか?」と思っていたのだけれど、会場での生の反応とSNSの反応を視る限り、若干僕の説の方が勝った感覚。やっぱモネが早口でよくわからんこと喋ってて、アチャが振り回されている図が見易いのかもね。の段!

6.は台本渡した段階でアチャさんが「これが一番ええんちゃう?」と言っていたコント。僕もやっていて愉しいやつ。書いている段階から既に愉しかった。でも実際にやってみて返ってきた笑いは予想していたやつの7割くらい。ん~、悔しい。いや、でも笑いが起きにくい理由もわかる。演出の仕方次第で化ける気がする。あの歌がタイムリーじゃないのは置いといて。

7.は相方に別の設定のコントを「こんなの思いついたんだけど…。」と提案してそこから二人でいろいろ案を出していた中で「あ、これは面白いんちゃう?」となって作ったコント。若干のメタ。ボケ数の多さをアチャさんは評価していたけれど、多分賞レースとかには持っていけないし、外ライブでもそんなにウケない気がする、僕は。好きなんだけれどもね。一般のお客さんには理解されない気がする。と思っていたんだけれど、観に来ていた中川社長はこのネタを一番推していたと後日判明。

8.はこの新ネタ15本ライブ唯一のシリーズものコント。今月の新ネタ台本作りが遅れた原因のひとつ。このコントの背景を考えるのに結構な時間を費やした。でもそのおかげで後半かなり面白くなりそう。ただアチャとモネという2人でそれを表現しきることが出来るかが不安要素。でもでもそんな背景とかストーリー性をブッ飛ばしてしまうのがアチャさんの親父ギャグの破壊力。2024年もオービスオービスぅ!

9.は今回2本目の「アチャさんの台詞覚えを楽にしよう!」系コント。そして「ウネモトモネのR-1グランプリ対策をしよう!」系コントでもある。本来なら、本当にR-1の1回戦でやる新ネタを披露する予定だったんだけれど、あまりに時間がなく、納得のいくピンネタが出来なかったのでこのネタ用のダミーピンネタを作りました。アチャさんは客席に降りた時の方が活き活きしていました。

10.は今月のお客様宿題コント。今月のお題は「排他的経済水域」「ろくろ首」。別々のお客様からの2つのお題をミックスするという初の試み。この2つのお題をもらったときに一番最初に浮かんだアイディアをそのままコント化。小道具とか結構大変だったけれど、結局今回もお客様からの宿題コントが一番ウネモトモネっぽくなるという現象。だから僕は作者ではなく編集者向きな気がする。

11.は「嗚呼ウネモト、アンダーニンジャからこのネタ作ったな。」と思う人なら思うかも知れない。うん。そうそう。「順風耳(じゅんぷうじ)」って言葉はアンダーニンジャで知った。けれど、設定となったシーンは「ボイス」ってドラマ。2年前くらいにHuluで視たやつ。5話くらいまでで最終話までは視ていないけれど。そのドラマのワンシーンから「ああ、なんかこういうのいかにもコントっぽくていいな。」と思って書きました。コミカルアチャ炸裂。

12.は今回一番最後に出来たコント。「友だちから借りてて失くしてしまった漫画を自分で描いて返す」っていう設定から書き始めた。けれど、コントとしての色が無さ過ぎる気がしたので若干僕の役にキャラをつけて。漫画を入れていたのがワインとかの瓶用の細長い紙袋っていうボケ、相方に何も伝えず当日にブッ込んだけれど、相方は全く気付かずにスルー。無念気円斬。

13.のタイトルの読み方は「カワリダネコント」。大喜利苦手人間のウネモトモネ。でもこういうコントは好きなんだ。フリップ作るのにめちゃくちゃ時間かかって、しかもその所為で本番当日の朝にえげつない腱鞘炎の症状出た。ロキソニンテープ貼って、無理やり動かして血流を良くして、本番までにはなんとか痛みが気にならないようにした。上手く編集したらR-1に持っていける可能性もあるかも。

14.のコント。今回一番の問題作。僕は普段からネタのアイディアが浮かんだら、とりあえずスマホのメモ帳に記録するようにしている。で、2ヶ月前くらいにこのタイトル「ドラムロールばばあ」っていうのをメモしていて。でもどんな経緯でどんなネタにしようと思ったのかが全然思い出せなくって。思わずこんなポストをした。

この時は本当に自分を恨んだけれど、もう兎にも角にも15本ネタを揃えなきゃならなかったので無理矢理作った。お客さんの笑いはそんなになかったけれど、自分では結構好きなコントになったので良かった。今後も過去ウネモトの無責任ムチャ振りに期待。

15.は「THE・クリスマスイヴだから。」のコント。狂賛強否両論の女装モネも炸裂。僕なりに良いエンドコントを書けたと思っている。何気にオチは一番ウケてたかも知んないな。アチャのあの感じズルいなぁ。羨ましいなぁ。あとこのコントのモネサンタの写真欲しいので「良い写真撮れたわよ!」って方は僕のXのアカウントにリプとかDMで送ってください。モネトナカイの方でも可。

と、そんな感じの15本でした。日程も相まってか来場者数は過去1少なかったんじゃないかな。芸人さんの見学もゼロだったし。そしてそんな回に限って社長は観に来てくださっていて。公演時間も90分くらいの予定だったけれど120分越えしてしまって。アチャさんの150の親父ギャグポスト企画も中止になって。エンディングも巻きの巻きで終わって。打ち上げもなくって。でもお客様にはクリスマスプレゼントを渡せて。当選された2名の方、おめでとう御座いました!次回の宿題お題は「エロス」×「コンビニ」です!どないなんねやろね!

過去最多の使用音源トラック数41。そして、それに伴ってきっかけはおそらく60か所以上。そんな罰ゲーム級の苦行を難なくこなして下さったハイパー敏腕音響・照明スタッフの内田さんには今回もひたすらに感謝。本当に本当にありがとう御座います。そしてゴメンなさい。来月は絶対にもう少し楽なコント達を御用意します。って毎回言っているのに毎回最多きっかけ数を更新させてしまっている。悪魔じゃねぇか!ウネモト!

とりあえず12分の6が終わりました。終わってしまいました。半分。毎月15本新ネタを作るという今までにやったことのなかった数的努力。半年では何も結果を出せなかった。年末年始のオーディションも悉く落選。事務所ライブの順位もそんなに芳しくない。大阪時代から共に鎬を削ってきた近しい同期・先輩方・後輩たちはドンドンと結果を出して、世に出て行って。でもそんな人たちがしてきたであろう努力を、おそらく僕はまだ出来ていないのだろうなという自覚もある。そもそも才能自体も劣っているのに。何故怠惰を愛してしまうのですか、ウネモトさん。

来年、2024年の6月。この15のコント達の全日程を終えて、キングオブコントに挑むジャパネーズ。羽ばたいていておくれよ。無責任に期待をしておくよ、6ヶ月後の僕らに。ひとまずとりあえず半年間お付き合い下さった皆様、本当にありがとう御座いました。これに懲りずにあと半年お付き合い戴ければ幸いで御座います。それなりに良い景色はお魅せする所存。

相方。とりあえず今年、6(1月の新ネタライブ)+6(2月の新ネタライブ)+8(3月の新ネタライブ)+10(4月の新ネタライブ)+10(5月の新ネタライブ)+3(6月の新ネタライブ)+1(ねぼう工房の漫才)+15(7月の新ネタライブ)+15(8月の新ネタライブ)+15(9月の新ネタライブ)+15(10月の新ネタライブ)+15(11月の新ネタライブ)+1(キングオブペコリスト用の歌ネタ)+15(12月の新ネタライブ)=135本のネタを覚えてくれてありがとう&ご苦労様。でもまだまだこんなんじゃ何も変えられなさそうだから、こっから更にギア上げていきましょう。

暗転。

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