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新卒で23歳だったけど裁判しました 低収入でも使える戦法

こちらのnote記事を書いたところ、たくさんの人から「私もセクハラに合いました」とのコメントをいただきました。

絶対ゆるせね~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!(怒)(怒)(怒)(怒)(怒)

手が震えるくらい怒っていて言いたいことはたくさんあるのですが、取り急ぎ実用的な記事を書いてたくさんの人に参考にしていただきたいので、簡潔に裁判についてまとめた記事を書きます。

セクハラに苦しんでいる人はもちろん、パワハラに苦しんでいる人にも参考にしていただければと思いますので是非SNSなどでシェアをお願いいたします。
(サポートしていただけても励みになります)

どうやって裁判するの????

裁判に至るまでにはかなりのステップがあります。

事件発生

証拠集め

弁護士に相談(事務所決め)

相手と弁護士がコンタクトをとる

(示談を希望した場合)示談交渉をする
※もしここで相手が示談に応じたら終了

(相手が示談に応じなかった場合)裁判へと発展

~ダンガンロンパが始まる~

判決

判決に応じた金額を受け取る

だいたい上記のような流れだと思います。

個人で裁判所に依頼する場合、民事裁判となります。もし相手を法的に処分したい場合は刑事裁判となります。
※専門として勉強したわけではないので、誤った説明となっていた場合申し訳ございません。
くわしくは下記のサイトを参照してください。

裁判をすることによるメリット

損害によって失ったお金が戻ってくる

休職や退職となった場合、大きな損害があったと認定されます。
詳しくはこの記事の下記「よくある質問」の「ぶっちゃけどのくらい慰謝料がもらえるんですか?」で回答しています。
事件と休職や退職の因果関係を証明するのが少し厄介ですが、証拠をしっかり用意していれば恐れることはありません。

尊厳を取り戻すことができる

被害を受けた方は大変傷ついています。一生の心の傷になることもあるでしょう。ですが、裁判をして勝利するとただの被害者ではなくなります。すくなくとも「痛み分け」程度にはなります。
尊厳を取り戻すことは大切です。今後の人生を決定していく上で、尊厳があるか否かは重要な指針となります。裁判をすることで得られるものはお金だけではありません。最も重要なのは「人としての尊厳」なのです。裁判に勝つということは、裁判官が「あなたは被害にあった。それは賠償に値する」と判断したということなのです。
是非、尊厳をとりもどしてください。

理不尽なことがあっても「お?裁判するか?」という気持ちになれるので人生がちょっとましになる

人生、理不尽なことがたくさんありますね。自分語りとなりますが、私はどっちかというと小柄で間抜けそうな外見をしているため、大変に理不尽な被害にあいやすいです。
(友達と歩いていても、私だけが変な人に絡まれます)
ですが、一度成功経験があると理不尽に対して強気に出ることができるうえに対処法がわかるので人生がちょっとましになります。「お?裁判するか?」という気持ちで生きているとそれなりの覇気が出るのか、変な人に絡まれることも心なしかへったような気がします。

裁判をすることによるデメリット

普通に裁判中は嫌な気分になる

最悪な気分になる上に、弁護士には説明義務があるため、相手のくだらない言い訳を口頭で直接聞くはめになります。最悪です。こればかりは本当につらかったです。ですが、弁護士さんが「~~~などと言っていますが、アホかなと思いました」とちょこちょこツッコミを入れてくれるのでなんとか耐えられました。

私はこれ以外にデメリットはありませんでした。
しっかりした証拠を集めることができて信用できる弁護士が勝てると判断したならば、負けて逆に費用を支払うということはほぼないと思います。
漫画などであるような「相手が超大物で裏から手を回して有利な裁判なのに敗訴した」的な展開は一般ピーポー同士の小競り合いでは絶対にありえません。世の中は、正当な方法で声を上げる者に対しては結構誠実です。

よくある質問

お金がなくて裁判ができません。どうしたらいいでしょうか?

回答:
結論から言うと、お金がお金がなくても裁判はできます。
『法テラス』というものがあります。
https://www.houterasu.or.jp/
企業の顧問弁護士をしているような敏腕で正義感の強い弁護士が雇えます。
弁護士への報酬は、相手の慰謝料から支払われるので元手が必要ということはりません。

簡単解説!法テラス 詳しくはこちらで確認してください。

向こうが強い弁護士を雇ってくるかも…!!とかは気にしなくていいです。
法テラスは国によって設立された法的トラブル解決のための「総合案内所」なので、そこで相談を受ける弁護士は見込みのない裁判はそもそも受けてくれないのです。(多分…)
相談は予約制で無料です。ただし時間が短いので、簡潔で後々弁護士が読み返せるような資料は用意していきましょう。
詳しくは「どんな証拠が必要ですか?」に記載してあります。

法の下では常に正しいものが勝つのです。法、最高!
法が擬人化してたら絶対に結婚してました!!!!!!!!!

どのくらい期間がかかりますか?

回答:
私の場合、1年半くらいです(なげ~~~~~~笑)
本当は6か月くらいで済むはずなのですが、いろいろあったのでこんなにかかりました。何があったのかについてはおいおいマンガにしますのでここでは省略いたします。私の期間は参考程度に。

辛いときの気持ちを何度も説明しなくてはいけないかもしれなくて不安です

回答:
大丈夫です。事前資料をしっかり用意して挑みましょう!こちらの気持ちをしっかり理解してくれる弁護士なら、すでに説明したことを説明させることはありません。
辛いかもしれませんが、テキストであったことをまとめていけば弁護士はそれをみて裁判に挑んでくれます。

仮に同じことを何度も説明させられるようなら
「これは以前に説明したことです」「辛い経験を何度も話すのは苦しいので極力避けたいです」と主張しましょう。

裁判所に出廷しないといけませんか?

回答:
時と場合によりますが、私は出廷しませんでした。
全部弁護士が話してくれます。相手の弁護士と私が対面することすらありませんでした。もちろん被告とも一度も会っていません。
でも相手は出廷させられて弁護士と裁判官に詰められ震えていたらしいです。大爆笑ですね。

ぶっちゃけどのくらい慰謝料がもらえるんですか?

回答:
交通事故とおんなじくらいです。(私の場合)
例えば、鬱と診断されて2か月休職した場合
2か月分の休職で得た損害+2か月間の休職を伴う交通事故で想定される心的負担を金額に換算したもの が慰謝料となります。
本来もっともらえるようなのですが、私の場合お金は目的ではなく尊厳の回復を一番としていたので、弁護士と最低限の金額を請求するということで同意しました。(そのおかげで裁判官の心象もよかったです)

ちなみに、休職後の配置転換で減った給料のことなども加味すると慰謝料をもらった上でも被害総額に対してマイナスです。
あくまで失った損害が少なくなる、という程度で裁判して大儲け!できるわけではないのであしからず。

どんな証拠が必要ですか?

回答:

下記に私が用意したものを記載します。


・精神科の診断書(心的負担や時期を証明するため)
・心的負担を回復するための治療にかかった時の領収書全て
⇒処方箋などもあると費用請求できます。少しでも損害を賠償させるために絶対に取っておきましょう。
・SNSの記録
⇒こういうことがあってこういった気持ちになった 的なことが書いてあれば最高です。SNSの投稿時間はこちらで操作できないので、当時本当に嫌な気持ちになっていたことが証明できます
・音声記録
⇒相手が「好き」とか「付き合って」とか言っているところを取れたら天才です。iPhoneの録音機能で十分です。机の上にうつぶせで置いておくだけで録音できますし、日常的な行為なので怪しまれません。
・時系列で「あったこと」「証人」「場所」「その時の気持ち」をまとめた資料
⇒エクセルで作りましょう もうグダグダでもいいんです。 真実であれば。あとから検証はできるので、真実であることが大切なのです。
・証人
⇒セクハラにあったら、セクハラをされている、困っている、ということを第三者に話しておきましょう。できれば身近過ぎず遠すぎない人がよいです。(身近すぎると証人として不十分となる可能性があるため)会社の先輩などがよいでしょう。その時に、「もしことが大きくなるようなら、証人として私から相談を受けていたことを証言してほしい」と伝えておきましょう。誰から何をされて…など、細かいことは話さなくてもよいです。「誰かは言えないけど、セクハラを受けていてとても困っている」これだけで十分です。
・メールやlineの文面
⇒鉄板ですね~~!!!lineは文章の削除機能が付いたので、絶対にスクショを取りましょう。lineのスクショには、自分が明確な拒否を相手に送っている文面も一緒に入れておくといいでしょう。

時系列で「あったこと」「証人」「場所」「その時の気持ち」をまとめた資料を用意するのが最も大変かと思います。(私は作成中に何度か吐きました)ですが、これを作っておくと説明時に話さなくていいので大変助かります。絶対に作りましょう。

相手から復讐されないか不安です

回答:
私も裁判中は後ろから刺されるんではないかと不安になりました。なので、いい回答ができないのですが、私の心持ちを話すなら
「殺るなら来いや」
精神で乗り切りました。今でもそう思っています。
なので、当時は防犯ブザー機能をスマホに入れていました。「殺しに来たらもうしゃあないけど、絶対道ずれにしてやるからな」と思っていました。
(結果としてそのようなことはありませんでしたが…)
復讐に関してはさまざまな対策をこうじることで不安を払拭しましょう。

色々なnote記事を公開するにあたっても、内容にフェイクはかなり入れているものの相手から特定されて「名誉棄損で訴える!」と言われるのではないかと思い、事前に担当弁護士にどこまで公開してもよいかの確認をしたうえで記事にしています。復讐されないという確証はないですが、対策して反撃する準備をしておくことはできるのです。

これで冤罪で訴えられる人が増えたらどうするだァ!!

回答:
安心してください。やましいことがなければ絶対に大丈夫です。
裁判ではそれなりに確実な証拠が求められます。「相手も乗り気だったのに後から訴えられた…」とか「相手の気が変わってこっちがわるいことにされた」とかそういったことはないです。証拠がグダグダならちゃんと弁護士が反論してくれます。
訴える側には、当時から嫌がっていた、という客観的な証拠が求められるのです。
法の下では常に正しいものが勝つのです。あなたがもし本当にやましいことをしていなければ訴えられることはないでしょう。むしろ反訴して慰謝料をもらえる可能性すらあります。
もしやましいことはしていない…とおもっていたのに訴えられて敗訴した場合、それはやましいことをしていたのです。
受け入れましょう。



以上、「新卒で23歳だったけど裁判しました 低収入でも使える戦法」でした。
本当はもっとこうした方がいい!などあるのですが、それは後々漫画に書くことにします。こちららは基礎編ということで…
ここでは書いていないヤバイことなども漫画では描くつもりですので、よろしければ見守っていただけますと幸いです。サポートも喜びます。

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