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オーストリア製制御盤の修理

長野県に設定されているバイオマスボイラーのチップ搬送機の制御盤が故障したということで修理に行ってきました。
チップを送るモーターの電磁接触器が固着して動かなくなっています。
ドイツ製の電磁接触器が付いていて国内で見るものとは異なり、接点を押し込むのではなく横にスライドさせるタイプのようです。
同じ部品は手に入らないので、三菱の同等品を用意して、交換をしてきました。
AC400Vで4kWのモーターを開閉します。
左側の2個が三菱製、右側のK3,K4と書いてある小さい方がドイツ製です。
同じ能力のものなのになんでこんなに大きさが違うのか?
欧州製の制御盤は使っている電線が細くて、400Vのモーター動かすのにこんなほっそい線いいの?って心配になりますけど、10Aくらいなのでギリギリよさそうです。
逆に日本の制御盤はむやみに太めの電線を使う傾向があると思います。
欧州は、しっかりと回路設計をして、極力無駄のない設計をする思想。
日本は、よくわからんけど、なんか問題が出たときに責任を取りたくないので、とにかく余裕を持たせるという思想のもと、ここまで差が出るのかと想像します。
また、日本ではいまだにY端子、丸端子にマークチューブで線番を付けた配線をしますが、欧州製は差し込み式の棒端子でマークチューブは無しです。
施業効率と省スペース性、コストで欧州製には負けてると思いました。

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