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熊本県知事選とSNS戦略を振り返る

熊本県知事選がまだ終わっていない中ですが、SNS(主にX)上での選挙戦の振り返りをしてみます。熊本県には約140万の有権者がおり、SNSの影響力は数万程度の票に影響を及ぼす可能性はありそうです。

選挙戦略をざっくりと見てみましょう。

木村敬陣営戦略(コンテンツマーケ型)

コンテンツマーケティングは、魅力的なコンテンツを通じて有権者の注意を引き、関心を高める方法です。この戦略では、対話よりもビジュアルイメージを重視し、メディアやSNSを通じた広範な露出を目指します。エンゲージメントはやや低めですが、視覚的な魅力で関心を引きます。予算は比較的高めに設定されます。SNSをメディアとして使う手法といえます。

幸山政史陣営戦略(ファンマーケ型)

ファンマーケティングは、コミュニケーションと対話を通じて深い関係を築き、有権者をファンに変えるアプローチです。この戦略では、見た目よりもメッセージの内容を優先し、エンゲージメントを高めることを目指します。草の根活動を中心としたアプローチで、活動量が多く、地道な努力が必要です。SNSをコミュニケーションツールとして活用する手法といえます。

施策の結果を考察

これら二つの戦略の上で、Xでの反応をみてみると、リーチ数や影響力の面で大きな差はないように見えます。また、SNSのアルゴリズムによる情報の分断が進んでいるため、より気になるポストがホームに表示される結果、どちらの戦略も広がりには限界がありそうです。

戦略の転換

今後の各候補者の戦略変更の可能性については、木村陣営は自民党批判を含む強いコメントが多く、対話型への転換は難しそうです。一方で幸山陣営は、支持と意見が強く、対話路線を維持しながらコンテンツマーケにも手を出す準備は厳しいと考えられます。

結論として

結論として、SNSを用いた選挙戦略では、初期段階でファンを増やす「ファンマーケ型」戦略を取りつつ、広範囲にアピールするために適宜「コンテンツマーケ型」の戦略を組み合わせるのが理想的かなと思いました。幸山氏が木村氏を追い上げ、接戦になるのは、この選挙手法から見ても妥当な流れと言えます。そして、選挙の残り数日間で、X上では幸山氏の方が得票を伸ばす可能性が高いと思われます。

また、今後の選挙戦略を考えた時に、多くの方と会って話しを聞き、そして、共感し何が大切か一緒に考え、有権者の伴走するような活動をベースすることが大切なのかなと思いました。その上でネットをツールとして活用するのが良いのかなと感じています。

木村氏(うさぎ)と幸山氏(かめ)の戦い、最後まで目が離せませんね。

#熊本県知事選挙 #熊本県知事選 #幸山政史 #きむら敬 #木村敬

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