【今日のニュース 12/20】一般会計23年度114兆円へ、防衛費増額などで過去最大

政府は23年度予算案の一般会計総額を114兆円台前半とする調整に入った。初めて100兆円を超えた22年度を6兆円以上上回り、11年連続の過去最大更新となりそうだ。

防衛費が6.8兆円と2割以上増え、社会保障費も数千億円増の36兆円台後半を計上する。歳入の要となる税収も最大の69.4兆円を見込むが、これらの歳出増が上回る。そのため国債費も25兆円代前半に膨らむ。

日本の普通国債の発行残高は1000兆円を超えた。一方で社会保障ひは年々増額する上、来年度からは防衛費増額も歳出増に拍車を掛けている。こうした“守り”の予算が増えていく中で、研究開発や教育など、未来への“攻め”の投資もしていかなくてはならない。今後も国債の発行残高は増えることになるだろう。「自国通貨での国債発行はデフォルトとなることはない」というMMT理論も最近幅を効かせているなか、事実上の実験台となっている日本の財政は今後どうなるか、一寸先は闇である。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?