【2021「探究」】地方公立高校の総合的な探究の時間 Vol.1 2020年度の内容
総合的な探究の時間を改革!
2019年度にカリキュラムマネジメントによる生徒に育てたい資質・能力を全職員で決定しました。
そして2020年度、いよいよ総合的な探究の時間の全面改革に取り組みました。
2019年度の末に、東京、関西の探究先進校に視察に行かせていただいてイメージづくりを行い、2020年度4月から新しい「探究」を始めていきました。
3年間のイメージ
1年生の探究活動
2年生の前半は「自己理解・他者理解」。後半はミニ探究を行い、成果を簡単にまとめていきます。
1学期は「ジョハリの窓」などを使って「自分の良さ」を理解しました。
7月〜9月に探究の過程を学び、10月〜11月は個人のミニ探究、そして個人探究の内容をグループ探究に反映させて11月〜2月までグループ探究を行いました。
最終的には当初の予定になかった2年生と合同のポスターセッションによる校内発表会を行いました。
2年生の活動
1学期に探究の手法を学び、夏休みにフィールドワークで企業にインタビューに行き、2学期に地域探究をグループで行い、3学期にポスターセッションで発表する、という流れです。
ただ1学期の前半が新型コロナウィルスによる臨時休業になったため、オンラインを活かして、コロナ受け入れの病院の壁画に応援メッセージを投影しました。
臨時休業が終わるとゼミ分けを行いました。
2年生の探究の特色は、地域の方々と連携した地域探究です。
市役所と連携しながら、掛川市が抱える10の課題を設定し、そのジャンルごとにゼミを作りました。
この10個のテーマごとにクラスで10グループに分かれます。そしてテーマごとにゼミをつくりました。
このように現実社会の身近な課題を解決するこのような学びはPBL(Project Based learning)と呼ばれています。
ゼミが決まると、夏休みを利用して、社会の最前線で掛川や日本、世界の課題と戦っている掛川市内の企業・団体へグループごとにインタビューに出かけます。
全80グループが、市内80社にインタビュー。とても素晴らしい経験をすることができました。
9月には、ゼミごとに尖った社会人が学校に来校し、交流をしました。
10月 市役所職員20名が来校し、掛川の課題や取り組みを説明してくださいました。
そしてこれらの話をもとに、ゼミごと、グループごとで探究が進みます。
2月10日 1・2年合同の全体発表会
学校中の教室・通路、第一体育館、第二体育館と、あらゆる場所を使ってポスターセッションを行いました。
3年生の活動
3年生は2年生の探究活動を活かして個人で論文にまとめます。
2020年度はこのような形で探究を行いました。
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