地方公立高校の休校対策 VOL.13 本校の授業動画の作り方 後編
私の授業動画作成法
1時間の配信課題のパッケージ
・1時間の授業の流れ(PDF)
・授業動画
<実際の1時間のパッケージ>
テーマ:ローマの共和政
・・・動画 ・・・動画 ・・・動画 ・・・授業の流れ
・動画 ⬅︎ Google Earthでローマを旅する
(世界から見たイタリアの位置、ローマの位置、コロッセオを確認)
・授業動画 前編 10分
・授業動画 後編 10分
私の授業のこだわりはデジタル❌アナログです。
使用しているアイテム
授業動画は基本的にiPadで作成しています。
動画作成のポイント
・視聴者の動画に対するイメージは音声の影響がでかい
➡︎ 凝った映像よりも、綺麗な音質の方が印象がいい
・必ずマイクを使って映像作成
私の使っているiPadProは、端子がtypeCと言われるものです。iPhoneなどのライトニングではありません。そしてマイクをつなぐ端子もありません。
そこでiPadPRoに変換アダプタをつなげ、さらにマイクをつなげます。
マイクをつけることで静かに話してもきれいに音が入るようになります。
なぜあえての手書き?
私の授業のイメージの一つはカーンアカデミーです。
カーンアカデミーとは、アメリカの教育サービスで、
「誰にでも,どこにでも無料で世界クラスレベルの教育を提供することを使命としています。」(Hpより)
Googleやビルゲイツからの出資を受け、講座数が拡大したことを契機に注目されるようになりました。その最大の特徴は手書きのスタイルです。
また効果的な授業動画とはどのようなものか、という研究もあります。
1 教室での講義を収録したスタイル
2 先生の上半身を撮影したスタイル(ジェスチャーなどを交えて話す)
3 カーン・アカデミーのような手書き式コンテンツ
4 パワーポイントスライドにナレーションをつけたもの
<結論>
・ビデオは短いほどよい。6分を過ぎると視聴を継続する学生が大幅に減少した。
・パワーポイントスライドに音声ナレーションをつけたビデオより、講師映像も表示されている方が、視聴時間が長かった。
・手書きスタイルの方が、静的なスライドやソースコードを表示するよりも視聴時間が長い
・早口で情熱的に教える先生の講義ほど視聴された。
カーンアカデミーのような手書きスタイルは、タブレットで思考プロセスを説明しながら解説するため、集中できる学生が多い、という分析が出ています。
そして講師映像が表示されている方が試聴時間が長い、ということで、最初と最後に顔出し動画を足しています。
使っているiPadアプリ
私はiPadに資料を取り込み、書き込んで説明するスタイルの動画を作っています。
書き込み型のアプリはたくさんありますが、私がよく使うものは3つ
1 MiyagiTouch(無料)
写真を撮って書き込むだけ。非常にシンプルなアプリです。普段の授業ではこれを使用しています。
2 MetaMoji Note(980円)
ペンの種類や書きこごちは抜群。ただ1枚のスペースに限りがあります。
私が使用しているのは有料版ですが、録音機能などを外したLite版は無料です。
3 Explain Edu(1720円)
シートは無限に広がっていくので、スペースを気にせずに使えます。ペンの色合いもGood。写真や動画も自由に貼り付けられます。
いちばんの特徴はこのアプリ上で画面キャプチャーができてしまうこと。そして簡単な編集もできてしまいます。
ただデメリットは有料(現在1720円)でそこそこ高い。
現在いちばん使っているアプリです。
動画編集
最後の動画編集はMovavi Voideo Editorを使っています。
有料ですが、高すぎず気が利いているので満足しています。ただPCのパワーが要求されますので、Macbook airだとかなり重くなってしまうようです。
長々書きましたが、少しでも皆さんのお役に立てば幸いです。
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