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子どもの「手づかみ食べ」はなぜ良いのか?|山口平八, 清水フサ子

農学者・発酵学者の小泉武夫さんのサイトで知ったこちらの書籍。

0歳10ヶ月の子どもの離乳食づくりにあたり読みました。

読んで以降手づかみ食べできるものをメインにして行き、

⚫︎ 親がスプーンで食べさせてあげる手数が無くなった。
⚫︎ 同時に一緒に食べられる。
⚫︎ 自分で食べたいの気持ちが出てきた!

で食事の時間の気持ちがとっても楽 & 子どもの成長が見えて嬉しくなりました。床に散らかってしまうのでお掃除の手数はかかるけれどあまり手間に感じずです。

追記
1歳0ヶ月〜1ヶ月。この本にある通り手づかみ食べの間もスプーンやフォークをお皿の近くに置いておいたら自然と手に持って使い始めた。

フォークを使おうとしている

第1章 子どもの「手づかみ食べ」はなぜ良いのか?

ある時期の子どもにとっては大切なことだと思っています。子供の意欲を引き出すし、テレビなどの機能も向上させます。やがて芽吹いてくる自立心を育てていくためにも、手づかみ食べは非常に大切なことだと思っています。

pp. 23

手の指は「突き出た大脳」と言われる位、脳の発達に大切な部分なのです。その指を使って食べると言う事は知的な発達につながりますから、…

pp.29

第2章 手づかみ食べの準備段階
〜生後4ヶ月から9ヶ月・手づかみへの過程〜

うつ伏せにすると飛行機のような姿勢になるのは、飲み込む力がまだ弱いと言う目安。
手のひらを床について頭を高く上げられるようになると、離乳食が飲み込めるようになる。

pp.58

第3章 手づかみ食べの実践方法
〜生後10ヶ月から1歳過ぎまでの発達過程〜

このように10ヵ月過ぎには、遊びなおで主客の転換が見られるようになり、子どもの方が遊びの主人公になり始めます。
そして食事でも他の生活面でも「自分でやりたい」と言う欲求、いわゆる自我が生まれて「人に食べさせてもらうより、自分で!」が始まるわけです。

pp.86

第4章 手づかみ食べからスプーン、箸へ
〜生後10ヶ月頃から3歳頃までの発達過程〜

スプーンや器をすぐに落としてしまっていた子どもたちも、だんだんと落とさなくなってきます。人差し指を1本だけ出した「指差し」をする頃がちょうどその時期です。
(略)
人差し指を突き出して「あった!」と、特定のものにはっきりと指を指すようになったと言う事は、対象物をより鮮明にとらえることができるようになったことを意味します。
(略)
この指差しがしっかり出るようになると、子供は食べ物が入った器をむやみやたらには落とさなくなります。大好きな食べ物が入った器にも、意味を見いだすようになってくるからです。

pp.116~118

第5章 しっかり食べられる体に育てる
〜乳幼児期に親が気をつけてあげたいこと〜

ハイハイが顎の発達を促す

pp.149

子どもは山坂で育てよう

pp.152

「甘味」を覚える時期が早すぎる
偏食の原因には味覚が育っていないことと、ハイハイや遊びの不足の2点があると考えています。赤ちゃんの味覚がうまく育たない大きな原因の1つが、早い段階から市販のベビーフードや化学調味料の味、幼児向けのジュースやお菓子の味に出合ってしまうことが問題だと思います。

pp.156

第6章 子どもの食トラブルを克服する
〜偏食や小食を乗り越えよう〜

子どもと食べているときに、お母さんはどこに座っていますか?
子どもたちは1人で食べる力を持っていると見受けられることが多いのに、お母さんたちがこんな位置に座っていると言う答えのときには、僕はそのお母さんたちに「子どもの合向かいに座って食べてあげてください」とお話ししています。
(略)
お母さんはとにかく、子供の合向かいの席で美味しく食べてあげてください。お母さんが楽しく食べる姿を見せることがたいせつです。

pp.172

第7章 朝ご飯をしっかり食べる
〜朝食と生活リズムの大切さを知ろう〜

現在は、夕食をとる時間帯にも問題があると思いますかつては夕食をたっぷり食べても、7時ごろまでには食べ終えていました。ですから子供たちの体は、10時ごろには成長ホルモンが潤いました。

pp.211

赤ちゃんは7時、幼児は8時までには寝る
朝は、この逆です。朝方4時過ぎから交感神経が優位になり始め、5時ごろには目覚めの態勢に入ってきます。朝5時に起きて活動を始めると、それから14時間から15時間後にメラトニンと言うホルモンが脳内を潤し始めます。このメラトニンが脳内を潤し、子どもは眠気を覚えるのです。

pp.212

第8章 子どもたちの幸せを願って
〜子どもたちに、たくましく生きる力を〜

山口さんとはもう長いお付き合いになりますが、こういった話を初めて伺いました。「人間は豊かな幼少期を過ごしてこそ、人生の壁を乗り越えることができる」と以前おっしゃったのを聞いて共感したことがありましたが、ご自身の体験から来る言葉だったとは知りませんでした。

pp.227

人生のスタート時期に出てくる「自分で!」の手づかみ食べを、たいせつにしてあげたいですね。

pp.288


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