安倍首相の辞任に際しての思考・感情
先週、安倍首相が辞任を発表した。
7年8ヶ月。
政治への興味が薄いわたしにしては辞任の挨拶文に随分と関心を魅かれて、せっかく目を向けた機会なので、感じたこと思ったこと調べたことを記録しておきたいと思ったのでした。
1:アベノミクスの結果
アベノミクスという言葉がこれだけ浸透しているけれど、実際のところ、三本の矢を掲げてはじまった経済回復のための取り組みはどうだったのだろう?
わたしは働き始めたのが2016年で、この期間に印象的だったこととしては消費税が8%から10%に引き上げられたことくらいでした。
一方で、株価の上昇、企業の経常利益の増大、雇用の創出(自殺者が年間3000人減少したらしいのはこことの関連が大きいのだろうか)
今回の新型コロナウイルス対策でも、日本は、諸外国に比べてかなり最後ギリギリまで経済を回し続けられる方針を取ったと思う。
トレードオフの意思決定をせざるを得ない政治(というような発言を尊敬するクラシルの堀江社長が言っていた。その通りだなと思った。)において経済という1点を主軸に置き続けた(個人的な印象)安倍首相の信念をすごいと思う。
ちなみにNHKの下記の記事がとても分かり易かったのでリンクを貼っておきます。NHK、アメリカ大統領選挙の特別ページもとても分かり易くてなんだかんだでメディアとしてすごいなと思っています。
2:安倍首相時代の不祥事と思われる問題
一方で歴代最長との首相就任期間の中で複数の安倍首相個人を巡る問題が起きたのも忘れてはいけないなと思います。
森友問題、加計学園、桜を見る会の文書破棄。
以下のブログには首相時代の問題が列挙されているのでした(その上で記事自体の結論として「何かを成し遂げる」と「何かで在り続ける」を天秤にかけるコメントは頭に刺さります)
3:次の首相への期待
そんな中、次の首相は誰になるのか。
直近では、新型コロナウイルスへの引き続きの対応、アメリカの大統領選挙、残された憲法9条の改正への是非。わたしの興味からはこれくらいしか政治の話題が思い浮かばないのですが、
次の首相にはどんな課題に注力してほしいかな。
教育に携わる一人として関心があるのは、リカレント教育。
私自身は日本の義務教育は確かに画一的で現代の潮流に合致しない部分もあるかと思いますが平均的にかなりレベルが高いものだと思っています。そして恐らく高等教育も含めて大学入学の年齢に値する18歳まではかなりの思考力と知識が身に付くものが提供されていると考えています。
2015 年 OECD 生徒の学習到達度調査(PISA)では、日本の 15 歳の生徒が科学、数学、読解力で上位 10%に入っています。
出典:Education Policy in Japan: Building Bridges Towards 2030 (2020年8月30日参照)
一方で私自身も含めて18歳以降、特に働き始めて以降のインプットの少なさはかなり弱みだと思う。
戦後の一定期間はそれでも若い頃の情報・技術・思考で国を成長させて来られたと思う。アウトプットに集中しても各人の蓄積してきた資源で対応できたかもしれない。
けれども、情報化時代を経て、深層学習やブロックチェーン等の技術が出てきて、若者が多量の入力と出力を繰り返す中で。
人口減少の中で、そして恐らく今後も増加は見込めない中で、20歳~65歳の大人がどんどん自分をアップデートして価値を作り出せる人にならないと、日本は今後苦しくなってしまうと懸念しています。
先ずは私自身が学ぶ人になろう。
4:外交関係と周辺国のリーダーの言葉
そして安倍首相の退任に際して、その功績を感じたひとつは外国のリーダーたちの反応でした。8年弱という期間の中で築いた関係。すごいなと思います。
5:リーダーへの敬意
一方で昨日近所のファミリーマートで「功罪」という見出しで安倍首相の退任を報じる新聞紙を見て。
この言葉は、本当に毎日重責を果たし続けた国のトップに対してあまりにも心のない言葉だなと思う。
正しさは複数あるから国民からの批判はあるべきだしもちろん長く努めたからと言う理由で安倍首相の過程と結果が肯定される訳ではないのだけれど、
こういうリーダーに対する安易な批判の言葉が、候補者の母数を減らしてしまうのではないかなと思う。
もちろん内閣とか迄登り詰めた人は今更新聞紙の一言に大きく傷付く訳ではないけれどもっとリーダーの孤独と責任に配慮ができる国でありたいなと思う。
6:次の自民党総裁選に参加するには
次の自民党総裁が首相となるにあたり、はじめて選ぶ権利を私も持ちたいと思いました。
入党して総裁選挙の前2年継続して党費(年間4000円)を納めると自民党総裁選で投票できるようになるとのことでした。
2年という期間理解できるけれど少し長いな。
以上、日曜日の、海浜幕張で。記録でした。
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