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ウクライナ平和の鐘 060 平穏・善・布施・真実

https://youtu.be/PwewZ4tD-dI

■2022(令和4)年5月19日 060 平穏・善・布施・真実
(動画の3:23~配信不具合で中断)

本日の「平和の鐘 鳴鐘の輪」。怒り・悪・貪欲・虚言に、同じ行為で立ち向かってはなりません。それらに真に対抗できるものは、平穏・善・布施・真実なのです。

合掌

 今日もダンマパダ(法句経)からお釈迦様の言葉をご紹介しようと思います。

真理のことば
第一七章 怒り

二二三 怒らないことによって怒りにうち勝て。善いことによって悪いことにうち勝て。わかち合うことによって物惜しみにうち勝て。真実によって虚言の人にうち勝て。

(岩波文庫『ブッダの真理のことば 感興のことば』中村元訳)

 ロシア国内では「ロシアは正義だ」「ウクライナはネオナチだ」という報道がされています。ロシアの人々はそれを聞いています。

 ロシアのSF作家たちが、開戦を受けてある声明を発表しました。それは「ウクライナがナチズムに汚染され、高齢者や女性、子供たちを虐殺している」「それを止めるために特別軍事作戦を開始したプーチン大統領を支持する」というものでした。

 人は物語に心を揺さぶられます。虐げられた弱者の苦しみに涙し、抑圧する強者に怒り、弱者を救うための強者との戦いを支持します。だから戦争を起こす者は、人々の支持を得るための物語を語ります。

 その物語には、事実もあれば、まったくの嘘もあります。私たち一般人は、事実と嘘を厳密に見破ることはできません。報道統制下で嘘を延々と聴かされれば、それは事実であると思い込むものです。虚言を真実と思い込んだなら、人は虚言に基づいて、涙し、怒り、行動します。

 先ほどの経典の言葉を思い出してください。虚言に対抗できるのは、別の虚言ではなく、ありのままの真実なのです。怒らないこと、善いこと、分かち合うこと、真実。私たちの依るべき指針です。

再拝

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