ウクライナ平和の鐘 008 苦しみの自覚

https://youtu.be/7TmumGxY_U0

■2022(令和4)年3月20日 008 苦しみの自覚
(動画の2:55~5:08)

お釈迦様は、苦しみに満ちた人生の現実を見つめ、苦を逃れ平安に生きる方法を説きました。ウクライナでは今、地獄の苦しみが生まれ、世界中の人々が胸を痛めています。苦しみを自覚する人のためにこそ、仏様の教えはあります。

合掌

お釈迦さまは王族の王子として生まれました。けれども若い頃から人間のことについていろいろ思い悩んでいたようです。

ある日、お釈迦様は散歩の途中で、道端の老人を見かけました。人は誰でも必ず老いる、ということに彼は気付きます。

また別の日には、病人を見かけました。人は状況に応じて病気になるのだと気付きます。

そしてまた別の日には、葬列に遭いました。人は必ずいつか命を終えなければならない、そのことに気付かされます。

王族の息子として不自由のない生活を送っていた筈のお釈迦様は、世の中の有り様を観て「どんな生活を送っていても、人間は常に苦しみの可能性を抱えている。そしていつか必ず肉体は衰えて命を終える。誰も苦しみを逃れることはできない」ということに気付いたのです。

限られた人生の中で苦しみを取り除き平安に生きるためにはどうすればいいのか。お釈迦様はそれを求めて修行して仏になり、50年間にわたって人の苦しみを取り除く教えを説いて来られました

今、ウクライナの地には地獄の苦しみが満ち溢れています。世界中の人たちがその様子に胸を痛めています。

自分が苦しんでいる自覚のない人には、お釈迦さまの教えは関心を惹かないでしょう。しかし、自分の苦しみを自覚し逃れたいと思った人には、お釈迦さまの教えは必ず大切なヒントを与えてくれる筈です。

再拝

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