ウクライナ平和の鐘 027 生きとし生けるものは

https://youtu.be/1P6ofCDnNjw

■2022(令和4)年4月15日 027 生きとし生けるものは
(動画の3:06~5:52)

他人に苦痛を与えることを望んではならない。戦争を目の当たりにする今、お釈迦様のこの言葉の意味を、私たちは深く考えなければなりません。

合掌

 法華経寺のある島根県安来市は、中海という日本で五番目に大きな湖に面しています。

 中海の真ん中に大根島という島があり、中村元記念館の裏山の石碑には、仏教経典スッタニパータから次のような中村先生の翻訳が刻まれています。

「慈しみ」
一切の生きとし生けるものは
幸福であれ 安穏であれ  安楽であれ
一切の生きとし生けるものは幸であれ
何びとも他人を欺いてはならない
たといどこにあっても他人を軽んじてはならない
互いに他人に苦痛を与えることを望んではならない
この慈しみの心づかいを しっかりとたもて

スッタニパータより「慈しみ」 中村元訳

 中村元先生は世界的な仏教学者です。生誕地が松江市というご縁から、お亡くなりの後に松江市の大根島に記念館が作られました。

 今、他人の国を苦しめようとして攻め込んだ国があります。ウクライナの人たちは、それに抵抗し戦っています。戦火の下で、慈しみの心が失われようとしています。

 お釈迦さまは「相手を苦しめようと思ってはならない、慈しみの心を保て」とおっしゃいました。そのことの意味、それをどのように実現するのかを、私たちは問われています。

再拝

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