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『虐待児の詩』 青い鳥の記憶

「劈く静寂の世界」


耳を劈くほどの 大きな静寂の中
鼓膜を 擽るような 囁きが
僕に 何かを 呟いた

静寂は 鼓膜を透過し
僕には もう
なにも聞こえなくなっていた

心の声さえ 聞こえなくなった時
思考は停止 僕は 既に
僕では なかった

##劈く静寂の世界

ひとはヒトであり人でなし




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