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『虐待児の詩』 青い鳥の記憶

「溜め息ひとつ」


祭りの後の 静けさは
秋風が 吹き抜けた
寂しさに 拍車を掛ける

空っぽの頭に 伽羅堂の心

何処から 湧き出て 来るのだろう
此の遣り切れぬ 想いは

##溜め息ひとつ

秋風が 浚って逝く
澱の如く 澱んだ虚無だけを

振る舞い酒の 残り香と
想いを 置き去りにして





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