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有珠善光寺(伊達市) 油絵 P10号 キャンバス 横530×縦410 2014制作

うすぜんこうじ(だてし)

室蘭から国道37号を走ると30分ほどで「北の湘南」といわれる伊達市があります。
市街地を過ぎて丘を越えるとJR室蘭本線の有珠駅が見えてきます。
有珠とは有珠山のことで、登山家はここで降りて山頂を目指します。


有珠駅を過ぎると、速度を落としてゆっくり走ると旧国道に入る古道が左手に見えてきます。
古道に入り噴火湾が見えてくるころに「有珠善光寺」があります。

長野の善光寺とは全く関係ありません。
1804年に徳川幕府から「蝦夷三官寺」と指定されたのですが、歴史はそれよりも古く1613年に松前藩主・慶広が如来堂を建てたことがはじまりといわれています。

桜の名所としても知られ、昭和初めには有珠駅から寺まで数キロにわたって桜並木が続いていたといいます。
桜の咲くころになると、善光寺境内に屋台が立ち並びます。
「善光寺門前市」では、お土産に欠かせない「鰐口(わにぐち)最中」が今でも売られています。

絵は秋の善光寺です。

※蝦夷三官寺とは、有珠の善光寺・厚岸の国泰寺・様似の等澍院です。
蝦夷のころに江戸幕府直轄の寺を建てました。

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