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水彩画 縦270×横240 2014制作

この絵は私の父が生業としていた鍛冶屋の現場を描いたものです。
すでに現場はありませんが、札幌の北海道開拓の村に同じものを見つけました。

明治30年から2代にわたって営業していた鉄工場の建物が移築してあったのです。大正14年(1925)から昭和50年代まで使用されていた鍛冶屋で、石狩川河口の旧市街で漁具や漁船の付属品のほか、農具などを作っていました。

描いてみて父の仕事場と同じであることが分かりました。この時代の鍛冶屋は、みな仕様は同じだったようで、鍛冶屋が日本のものづくりの原点のように思います。

鍛冶屋とは「刀工」で、江戸の時代は武士の刀を作っていました。
明治に入り刀を作ることは禁止となり、開拓のための刃物を作る道を目指して北海道に渡ってきた一団がおりました。その一団に弟子入りしたのが父でした。

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