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スイッチはどこで入るのか?(MIU404第9話より突然の自己心理考察)

ぶっちゃけ、放送が終わる直前まで、私にとって成川くんの安否は麦ちゃんの二の次どころか三の次四の次だった。自分にとってはさほど彼に対する思い入れというものはなくて。

ところが、放送終了直前、テレビの前で全力で彼の無事を願う自分がいた。
「間に合わせる」ために奔走する伊吹と志摩をめちゃくそ応援してたし、なんなら画面の沈みかけた成川くんに向かい「諦めるな生きろォォ!!」とまで叫んだクチです。

その時は気付かなかったけど、放送が終わってふと、「そういえばなぜあの時、自分の風見鶏は180度その方向を変えたのだろう?」と疑問に思った。

なぜ突然、彼・成川くんを「助けなくては!」という思いに駆られた?

どこでそのスイッチが入ったのか?

思い返してみて心当たりはひとつしかなかった。
たぶんそれ、彼が井戸の中で麦ちゃんを助けようと何度も沈みかける身体を抱え上げたとき。その時だろうなー、と思った。

じゃなんで、その姿を見てスイッチが入ったんだろう?とさらに考えた。

麦ちゃんを抱え上げる彼に、人としての性根の正しさを見たから。
それはある。
でもそれだけじゃない気がする。

きっとたぶん、理由としては何てことはない。
彼が「助けて!」と言ったからではなかろうか。

「生きたい」という意志を示すそのひとことを成川くんははっきりと提示した。
それがたぶん私にとって、スイッチなんだろうな、と。思った。

ただそれだけで、けっこう簡単にそのスイッチは入るものなんだ。
当たり前のようで、不思議なようで、でもやっぱ当たり前なのかもしれないし、そうじゃないかもしれない。はて、どうなんだろう(笑)?


人は意外に、誰かを助けようとする本能を持っている生き物だと私は昔から思ってる節がある。
昔、とある都会で爆発事故があった時、防犯カメラにその瞬間が映っていたんですが、ただの通りすがりの人が慌ててその現場へ駆け寄っていく姿も映っていたことがあって。私はなぜかそれをいつまでもいつまでも頭の中で忘れてなかったりする。何でこんなに忘れないのかと不思議に思うくらいに。

もしかするとそういう姿を、咄嗟に助けなくてはと思う人の本能というものを、自分自身が信じていたいだけかもしれないなぁ。


…兎にも角にも。

人間の中には私みたいな「スイッチ」を持っている人が、たぶんいる。
だから困った時は言ってみたら良いのだと思います。

助けて、って。

スイッチを押された人はきっと手を差し伸べる。たぶんがんばる。
世の中捨てたもんじゃない。かもしれない。


難しいですけどね。
自分でさえ、己の辞書に「助けて」という文字はなかなか見つけられないので(笑)。

なかなか言えない。


謎の衝動に駆られて書きました(笑)。
来週の放送も楽しみです。おやすみなさい。



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