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毎日note更新チャレンジ。3月10日。

今日はたぶん誰も読まないであろう笑、マニアックな話題を。


「能」です。


「能楽」ってご覧になったことありますか?

わたし7年前に能楽の体験教室にひと夏通ったことがあるんですよ。地元から小樽までJRで毎週末お稽古に通って、発表会に出させていただく催しでした。
担当は小鼓。(いよー、ポン!っていう、アレですね)


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コレ。


本番は由緒正しい能楽堂で演奏させていただけて、本番前日には文化財を守るための独特な床磨きとかもあり、ほんとに色んな体験をさせていただいて思い出深いです。


もともと歌舞伎とか能楽とか人形浄瑠璃とか日本の伝統芸能もちょこちょこ観るのが好きだったので、通うのは正直大変だったのですが一生に一度くらい実際に体験してみるのもいいかなって。

結果好きなことをやれたのでほんとに楽しかった…!
もう少し自宅から近かったら、もしかするとそのまま続けていたかもしれない。
実際、舞の先生にシテ(演目の主人公を演じるひと)やりませんかってスカウトされたりもしてました。
(シテにもってこいの日本人体型だと褒められた笑。良い意味だと思ってる!)


その能楽体験で習った演目が、ちょうど今の時期にぴったりの春の演目で。

「竹生島」といいます。
滋賀県に実在する島ですね。

琵琶湖の北部に浮かぶ島で、国の名勝および史跡に指定されているそうです。



能楽「竹生島」はこちら。体験教室ではこの動画の56分37秒あたりからの、大トリの楽曲を習いました。壮大で華やかでとてもイイんですよこれが…。



「竹生島」がどんなストーリーかというと、

(抜粋)
朝廷の大臣たちが休暇を賜って竹生島参詣のため琵琶湖を訪れ、そこにいた一隻の釣舟に便乗したいと申し出る。
舟に乗っていた漁翁(シテ)と若い女は承諾し、一行は舟に乗り、琵琶湖水上からの春の眺めを楽しみつつ竹生島へと向かう。
到着した一行は翁と女に案内されて島の守り神・弁才天に参詣するが、臣下は聖域に女が足を踏み入れていることを不審に思う。
しかし翁と女は、弁才天は女神であり、男女の別なく人々を救済してきたのだと教える。そして、自分たちこそその神なのだと告げると、姿を消してしまう。
夜、参籠している臣下たちの前に、弁才天が来臨して妙なる舞を見せ、次いで琵琶湖の竜神が水中から出現して宝珠を臣下たちに献上し、仏の徳を讃えて舞い遊ぶ。



ざっくり言うと琵琶湖に行ったらおじいちゃんとお姉さんと出会ってその2人じつは神様だったんですよ、みたいな感じ。


弁財天の舞は流麗で美しく、
龍神の舞は力強く荘厳で。

途中、弁財天は宮の中に入って姿を消すんですが、その時の龍神は膝をついて弁財天を見送る振り付けなんですよね。私が勝手に思ってるだけなんだけど、「龍神さまレディファーストやん……」ってちょっとキュンとしたりとかもします笑。(たぶんそういう見方をするシーンでは無いです)



このシーンの歌詞を今、改めて読んでるんだけど、

元より衆生。済度の誓ひ。 
元より衆生済度の誓ひ。様々なれば。
或ハ天女の形を現じ。有縁の衆生の諸願を叶へ。
又ハ下界の龍神となつて。国土を鎮め。誓ひを顕し。
天女ハ宮中に入らせ給へば。
龍神ハ乃ち湖水に飛行して。波を蹴立て。
水を覆して天地にむらがる大蛇の形。
天地に群がる大蛇の形ハ。龍宮に飛んでぞ。入りにける。


(要約してくださっているサイトがありましたので引用させていただきます)

元々、衆生を救おうという誓いは様々なのです。
ある時は天女の姿をとって現れ、縁を結んだ信仰厚い衆生の願いをかなえます。
またある時は湖中に住まう龍神ともなりまして。国土を守り、誓いを実現していくのです。
天女は宮中にお入りになられました。
すると龍神は湖面を飛び行きます。水を飛び散らせ、波をたてて。
天地を覆い尽くすかのような長大な蛇の如き姿を現した龍神は竜宮に飛んで入っていきましたとさ。



能楽には桜が舞ったりする舞台演出は無いんだけど、
なんとなーく、夜桜が舞う中を弁財天と龍神が衆生への分け隔てない愛を注ぎながら舞っている、という綺麗な光景が目に浮かぶような気がするんですよね…。(想像力)

すごく良い演目だなぁ…と思います。


世の中いろいろあって、不安に陥るひとも今多いかもしれないけど、大いなる力に守られてるのもまた事実ではないかな、とふと感じることがありまして。
日本には古来からこういった自然界の中にいる神様とか、本土全体を守護する存在とかが信じられてきた国だと思う。
どんなに文明が進んでも。
そういう存在はたぶん、心のどこかにいつもちゃんといるんじゃないかな。


などと、ちょっとサイキック体質なところもある私が今日は通りましたよ、と。


こんな感じの話もじつは少し得意です笑。





で、今日なんやかんや能楽のことを振り返っていたら。
2020年なんとこんな催しがあることを知りました。



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やばいですね。導かれてるね。

こんなん絶対行きたいわ…!!!


え、なにこれすごくない??

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東映グッジョブ…。


えー…!行きたーい…!!

ぴえん。←使ってみたいだけ笑


行きたいところ、観たいもの、あり過ぎて困った…。
優先順位を決めるのが本当に難しい今日この頃です。




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