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サクラマスが川をくだる時

札幌市内の川は、8月上旬の雨で温度も下がってひと段落です。
増水あけの8月11日の琴似発寒川の水温は16度。ウェダー越しに感じる流れはひんやりして人間もほっとします。

増水の終わり際に

増水は、サクラマスを観察する良いチャンスです。増水に乗じてサクラマスたちが動きます。
琴似発寒川の堰堤のたたきは、水嵩が増えると遡上路として魅力的に見えるようで、流れがキツすぎず水量が少なすぎない増水の終わりかけに、魚を見ることができます。

今回もこの通り。

遡上の仕切り直しを観察

たたきにあがったサクラマスたちは、そのルートから上流にたどり着くことはありません。堰堤の直前にプールがあれば別ですが、いくら助走してもジャンプはできません。
複雑な気分の観察機会なのですが、今回は貴重なシーンを見ました。

チャレンジしていたサクラマスが、たたきからは上流へあがれないと見て転身。頭を下流に向けると、たたきの下流の落ち込みに泳いで行きました。
仕切り直す様子を観察できたのは、ちょっとほっとします。

ただ、確認できたのはこの1匹だけ。7月の高水温をどれだけの個体が生き残ったのか、ことしの産卵にどう影響するのか心配です。

2021年8月11日撮影



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