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琴似発寒川のサクラマスに試練

札幌市の住宅街を流れる琴似発寒川は、毎年、野生のサクラマス稚魚が生まれ、海にくだり、毎年、海から親魚たちが戻ってきます。
帰ってきた親魚たちに降りかかったのが「猛暑」の試練です。雨もふらずに川の水温は23度。ぬるま湯です。

4つのサクラマスの死骸

JRの鉄橋から、清水橋、かもめ橋の間を調べたところ、サクラマスの死骸、4つが見つかりました。このうちの3つは、生きているうちに致命傷を負った形跡が見つからず、水温上昇が原因かもしれません。琴似発寒川は都市河川。三面護岸の直線化された流れの水温は上がりがちです。

密漁!?

死骸のひとつには、卵を抜かれたあとがありました。流れ着いた死体の腹をさいて抜き取ったとも考えにくく、やはり、誰かが食べようと思って殺したのでしょう。

お腹切られたサクラマス

激しく残念な気持ちになりながら、死体が沈んでいないか淵をのぞいた時に見えたのが、生きているサクラマスでした。少しほっとしました。

生きてる

猛暑と密漁者の試練を乗り越えて...
産卵の時期はこれから2ヶ月先くらいです。

2021年7月22日撮影

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