北海道の岬めぐり9 宗谷岬
宗谷岬(そうやみさき)
小樽⇒国道5号⇒国道337号⇒国道231号⇒232号⇒道道106号⇒国道238号と日本海を北上し約400キロのドライブで宗谷岬に到着です。
「そうや」の語源もアイヌ語でした。説がいろいろありますが「ソー・ヤ(so-ya)」(磯岩の岸)が一番説得力がありそうです。
日本の本土における最北端の地となりますが、政府の実効支配が及ぶ範囲は宗谷岬の沖合い1キロにある無人島弁天島ということです。
北緯45°31’22”
「日本最北端の地の碑」が建てられており、ここまで来た人は必ず記念に碑と一緒にカメラに収まります。日常生活で北緯のことなど気にもしませんが、ここでは北緯45°が敢然と輝いて見えます。
北緯45度にある都市は、イタリアのミラノ、カナダのモントリオール、フランスのリヨンなどです。なお、日本最南端は沖ノ鳥島の北緯20°25′31″ですから、日本列島は25°の間に連なっているということになります。緯度1°は約111㎞なので、日本列島の距離は単純計算で約2775㎞ということになります。
ちなみに、北海道の沿岸を一周すると約2500㎞です。
「日本最北の地の碑」の横に石段があり、宗谷海峡まで下りることができます。
間宮林蔵の立像
文化5年(1808年)に宗谷から樺太へ渡り、樺太が島であることを発見。シーボルトによって世界地図に間宮海峡と載りました。
岬に建立されたのは生誕200年の1980年です。立像を見ると肩から何かをぶら下げていますが、これは海上計測用の縄索で、伊能忠敬に測量技術を学び蝦夷地の半分は間宮が測量したものでした。43キロ先のサハリン(樺太)を見つめていますが、間宮が出発した場所は宗谷岬ではありません。岬から3キロほど戻った第2清浜地区で「間宮林蔵渡樺出港の地」が建てられています。
岬周辺を宗谷岬公園として整備されており、記念碑、祈念碑、慰霊碑などが点在しています。また、後背地には宗谷丘陵が広がっているので、レンタカーを借りてゆっくりと回ることをお勧めします。