北海道の岬めぐり20 竜神岬
竜神岬(りょうじんみさき)
知床横断道路で知床峠を超えると羅臼町の交差点に突き当たります。
岬らしきところがなく、そのまま国道335号で南下すると標津町に入ります。
竜神岬は野付半島(のつけはんとう)の先端にあります。
同じ名称で日本海の神恵内村にもあります。
野付半島は道東にある標津町と別海町にまたがり、細長いうえに海上に長く突き出た砂嘴(さし)で日本最大となる全長26kmの半島です。
車で行くには標津市からでなければ入れません。しかし、半島の大部分は別海町となっています。別海町は港から船が出ています。
北海道遺産でもある野付半島・野付湾は、湿地の保全に関するラムサール条約にも登録されており、野付風蓮道立自然公園にもなっています。
野付(のつけ)の名称は、アイヌ語の「ノッケウ」(下顎)でして、砂州の形状が、クジラの下顎に似ているところからといいます。
半島には、砂浜、干潟、草原、高層湿原、原生林があり、原生林の立ち枯れの風景としては「トドワラ」や「ナラワラ」といった景勝地があります。
ナラワラは、原始林のオンニクル、ポンニクルが周囲から枯れてきており、道路からも良く見えるため、道路わきに駐車スペースもあります。
何度か半島を訪れておりますが、道東の訪問には野付半島を計画に入れることをお勧めします。