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観光客が行かない福島巡り・後篇

函館からの国道228号は通称追分ソーランラインと言われています。見晴らしの良い海岸沿いを江差まで173キロありますが、唯一海岸を離れて内陸に入る区間があります。それが知内町の途中から福島町市街地の27キロで、この間は絶壁の海岸を避け山岳を通っています。
(この海の断崖絶壁を船でめぐる観光船があります)


青の洞門


従って、福島町は市街地から白神岬までの海岸11キロに人口3,700人の町となります。国道228号で市街地に入り道道532号の交差点の左手が富島町新緑公園になっており、この敷地内に青函トンネル記念館があります。
青函トンネルの工事現場は福島町で、当時の歴史的資料や開削の現物が展示されています。ここでしか見ることができません。




福島川を渡ると「道の駅横綱の里ふくしま」で幟が見えてきます。北海道の横綱第一号は千代の山です。千代の富士は千代の山にスカウトされて入門。2人の記念館に道の駅が併設され、特産のスルメや昆布などの海産物を販売しています。(前編を見てください)

四ヶ散米(しかさご)行列

漁港は福島漁港(福島地区と白府地区)が二か所と吉岡漁港があります。
漁業で生計を立ててきた町らしく漁港を挟んで神社と寺が小さな町にたくさんあります。その中心となるのが福島大神宮で、福島漁港の道を挟んだ前にあります。

9月『福島大神宮例大祭』は、1日目(宵宮祭)、2・3日目(祭礼行列)、4日目(本祭)と4日間続く伝統的な祭り、北前船でもたらされた京風の文化的影響を受けた開拓前期の松前文化の特色を備えています。
行列の先行を勤める四ヶ散米(しかさご)行列は、他に類例のない、福島町特有のもの。
この祭りの景色を「失われた風景-福島町(昭和42年)で観ました。この映像を見ていると福島町は松前町よりも松前藩の歴史を大切にしてきたことがわかります。

伊能忠敬北海道測量開拓記念公園

吉岡川を渡ると、吉岡漁港の手前に「伊能忠敬北海道測量開拓記念公園」があります。伊能忠敬は北海道地図を作るにあたって、測量の出発点となったのは福島からでした。
青函トンネル吉岡斜坑があった場所でもあり、トンネルメモリアルパークなどもあるのでゆっくりしたいところです。


伊能忠敬記念碑

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