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牧場を楽しむ「星野リゾート リゾナーレトマム」

全国にある星野リゾートの中でも、唯一「牧場」がある「星野リゾート リゾナーレトマム」

牧場を散策したり、牛からのミルクをいただいたり、他では味わえない楽しみ方があります。いわゆる牧場だと簡単には入れませんし、観光牧場のような見せ方もしない、北海道でも極少数派の完全放牧を目指しながら、人との距離が身近なユニークな牧場なのです。

昔はゴルフ場だった場所を、トマムの原風景に戻そうと牧場にして、2017年にオープンしたファームエリア。

その立ち上がりから何度も取材でお世話になっています、「ファーム星野」の宮武宏臣さんに話をうかがいました。当初より関西弁がかなり抜けたように感じました!

「もともとゴルフ場に除草剤があまり使われていなかったので、先人たちのおかげで、土も草も変わってきました」と宮武さん。オープン当初から「リゾート地で牧場を持つ意味」を考え、「循環型で持続可能な、たとえばホテルで出た生ごみを堆肥にして土を戻すなど、ここだからできることを取り組み始めています」。

配合飼料ではなく、草を食べさせて育てる「グラスフェッド」の牛の飼い方は、「むしろ牛本来の姿で、牛が健康になれる、自然な飼い方なんです。それを、お客さまにも知ってもらい、接点ができて、牛のいいイメージを持ってもらえたら。それが北海道にまた来たいというきっかけのひとつになれたらうれしいですね」。

道東の浜中町で「ファームデザインズ」を営んでいた海野さんが、牛たちとともにトマムへ移住、放牧酪農の実践をしたことも大きな力となっています。

星野リゾートトマム内にある「ファームデザインズ」では、製造日にはモッツアレラチーズをつくるようすも見ることができます。

目の前でモッツアレラチーズができる様子を見られたらラッキー! お店ではパニーニにしていただくこともできます。

昨年体験した「モーモー学校」は大好評で、牛について、ミルクについて、牧場で学ぶ楽しい講座は大人も子供も楽しめます。

今年の夏は子供たちに自由研究としてバターづくり体験も開催したそうで、2024年のサマーシーズンには新たな試みもスタートするそうですよ。

「早朝の牧場、雲海から見える牛たちなど、すばらしい風景が見えることもあり、連泊する方も増えてきました」と宮武さん。リゾート地らしく、長く滞在される人にも満足してもらえる「牧場のあるリゾートホテル」ならではの楽しみ方は、まだまだ増えていきそうです。

私も滞在中のすべての食事に、この牧場から生まれた「トマム牛乳」をいただくことができました。

朝には、牛乳が飲み放題、しかも、フレンチトーストの生クリームにも使用。

昼には、10月10日まで行なわれていたランチコースのスープに、ミルクの泡がのっていたり……

ディナーの最後には、ジェラートになって登場してきました。

ほかにもチーズがつくられていたり、ソフトクリームになっていたり、牧場の牛さんたちから生まれたミルクが味わえる「星野リゾート リゾナーレトマム」。

こんな贅沢は、なかなかないでしょう! モー最高!(最後はベタな言葉ですいません。海野さんなら笑ってくれるはず……)

(北海道生活 編集長)

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