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気の巡り

夏は終わったはずなのに、まだまだ暑い9月半ば。
でも、朝晩は少し過ごしやすい日も増えました。

そんな時期、崩しやすい体調、そして心のバランス。

夏の間、開放的になって外に向かっていた「気」の流れは、
秋になると内側に向かい始めます。
秋に「収め」、冬に「蓄え」るのです。
でも、夏に「気」を解放しすぎてると、秋に「収め」ようにも
十分なエネルギー(気)が足りず、次に来る冬に「蓄える」ことも難しくなるため、体は「とにかく休んで」のサインを出します。
なんかだるい。なんかやる気が出ない。のは、そういうことです。
そして、秋には「肺」が関係するので、
呼吸器系のトラブル、鼻水、鼻詰まり、咳などの症状が出やすくなります。
実は「肺」は「大腸」とも関係するので、便秘や下痢になりやすい人もいるかも。

そして本来は「収める」時期に、
涼しくなって動きやすくなったからといって更に消耗しすぎていると、
気の巡りに滞りが出てきます。
頭を使いすぎていると頭に。
モヤモヤ悩んでいると心、胸の辺りに。
消化器系をフル稼働させているとみぞおちの辺りに。
頑張りすぎていると腰や背中に。

最近、蔵に来てくださる人は、
「滞っている」感覚がわかる人が増えました(笑)
開口一番、「巡らせたい!」とおっしゃいます(笑)
先日、ずっとハードワークだった方が、
「腰のあたりが詰まってる感じがするの。巡らせるハーブティーをブレンドしてください」とおっしゃられて(笑)
気血水の巡りを助けてくれるハーブをブレンドしたのですが、
その後、「調子が良くなった!」とご連絡をいただきました。

これね、ハーブティーの効果ももちろんあるのですけど、
「治した」のは、ご本人の「気」だと思います。
よく、「気のせい」って言いますね。
そう、「気の”せい”」なのです。
思い込みとか思い過ごしって意味ではなくて、「気」のなせる技。

「気は意識に導かれる」と言われます。

滞っていたと思われる気の巡り。
「なんか疲れてるな」をちゃんと認識した自分。
体の声を訊いたのですね。
でも、今はもうちょっと頑張らなくちゃいけない。
せめて体にしてあげられるのは、声をかけてあげることと、
体にいいもの、サポートしてくれるものを摂ってあげること。
「ごめんねー。もうちょっと頑張ろうね」そんな気持ちで体の不調があるところに意識を向けたのだと思います。
そんな意識に気は導かれて、巡り始めたのだと思います。

体調が悪くなった時、心が疲れてもやもやしてる時、
ただその感覚に意識を向けて、感じてみてください。
しんどい、痛い、つらいを責めるように感じるのではなく、
あー、そうだよねって、声を訊いてあげてください。
滞ってるなって感じたら、巡るイメージをするだけでも楽になることがあります。

目には見えないけれど、
実はみんなちゃんと知っている「気」。
生命の根源となるエネルギー。
巡らせてくださいね。

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