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油断ならぬロボット犬

 動物が苦手な私。

 子供たちが幼い頃に動物園へ連れていくのも嫌々でした。

 なかでも犬が大の苦手で、相性も最悪。

 そんな私なので、一緒に暮らす可愛い孫の「犬が飼いたい」という願いを即却下。

 しかし、失望落胆し意気消沈の孫を不憫に感じてしまい、仕方なく折衷案の「ロボット犬」を購入。

 孫はそれに「ポチ」と名付けて喜んで遊んでいます。

 そのポチは、あろうことか私にも愛敬を振りまいてきます。

 その仕草を見て、つい微笑むと、それを目にした孫がしたり顔をしてくるので油断は禁物です。
                 <了>