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親と同居している独身女性がやってはいけない投資とは?

世の中にはさまざまな投資の種類があります。親と同居している独身女性は家賃がかからず、生活費も親と分担できるので、自由になるお金が一人暮らしの方よりも多いです。また、老後独りぼっちになるという不安からお金を増やさないといけないと無理な投資をしてしまうケースもあります。

FPとしてたくさんのやってはいけない投資話を聞いてきましたし、実際に説明会やお客様と同行してあやしい投資話を聞きに行ったことも数知れずあります。

この記事では投資初心者がやってはいけない投資、引っかかるポイントや、失敗しないポイント、やってはいけない投資の代表例なども解説します。

やってはいけない投資とは?

この記事の前提は、親と同居している独身女性で、正社員もしくは派遣社員として働いて年収400万円以上ある40歳以上の方を対象にしています。

わからない投資

自分が理解できないものに投資をしないこと。例えば、暗号資産やNFTなど新しい金融商品などが出た場合は特に注意が必要。
またわかったつもりになっていないかも大切なポイントです。

借金をして投資をする

FXは自分の出したお金以上の金額で投資できるので、借金して投資してるといえます。また、不動産投資も銀行で借金をして投資します。損失が出たときに自分の身の丈を超えてしまい、自己破産してしまうケースもあります。

一攫千金を狙う

短期間で倍になるとかいったものは投資ではなくギャンブルです。投資を勉強すると地味でつまらなく、時間がかかるものだと思う方が多いですが、それが投資です。

感情で投資をする

投資は感情で行うのではなく、理論や情報に基づいて行うことが大切です。
〇〇が人気だからといった感情で投資はやめましょう。

情報に惑わされる

投資に関する情報は、テレビやネット、新聞、SNS、youtubeなどさまざまです。情報を発信している人には意図があり、そこに注意して情報収集しましょう。

誰かに言われた・周りがやっている

周りがやっているから投資の口座を開設した。周りがやっている銘柄に投資したなど、誰かに言われたから投資するのではなく、自分でも調べましょう。

ポンジスキームには要注意

ポンジスキームとは、簡単に言うと高配当を毎月払うといって投資させる手法です。
例えば、Aさんはマレーシアの政府に顔が利き、まだ世に出ていない投資を引き受けている。Aさんに500万円投資したら毎月10%の配当を出すなどといった出資話です。
2~3か月は配当が払われますが、そこから払われなくなり500万円の出資金は戻ってきません。

新しい商品とか、ビジネスモデルとか、サービスとかいろいろな手法がありますが、出資させて毎月配当が来るというスキームは同じです。

そんなうまい話が来るわけないと思いながら騙されてしまう方もいますので注意しましょう。あやしいと思ったらご連絡ください。

やってはいけない投資を見分けるポイント

投資というと怖い、誰かが儲かったら誰かが損するといったことをいう人は投資について間違った認識があります。

投資の世界の常識

投資の世界では、年利というのが基準です。1年間で増える率という意味で、3~10%くらいが適正な範囲内です。

それ以下ですと、投資するリスクに対してリターンが低すぎますし、それ以上だとあやしい投資になってきます。

つまり、月利〇%というのは常識ではありえません。月利〇%というのは100%やってはいけない投資です。

会社情報がない、不完全

投資先や運用会社などの情報がないのも特徴です。パンフレットでいいことを書いてあっても、会社の住所や電話番号がない、HPがないなどの特徴があります。

また、会社情報があっても実際にその住所には別の会社が入っていたり、電話はつながらなかったり。

HPも体裁は整えているけれども、リンクが反応しない、メールが送信できないなどの不完全になっているのも完全にダメな代表例です。

過去の失敗例から学ぶ

過去からさまざまな投資の失敗例があります。そこから学んで今後に活かしましょう。

かぼちゃの馬車事件

老後不安な独身をターゲットにワンルームマンション投資を販売していたスキーム。年収などの公的書類の改ざん、価値のないワンルームマンションを高額で購入させ、ローンを組ませる手法。

価値がないので、借り手が見つからず、ローンの支払いができなくなり結局自己破産した人が多い。

ポンジスキーム

将来有望なアジアでのビジネスモデルに投資しませんか?元本保証で毎月配当がでます!などの誘い文句で投資を勧誘する方法です。

手を変え品を変え、本当に何度もつかまっている代表もニュースで流れていますよね。気を付けてください。

やってはいけない投資の代表例

今まで見てきた内容をまとめて、具体的なやってはいけない投資の代表例を解説します。

FX

自分の払える金額以上の投資をしてしまう、投資で負けたら追加でお金を払わないといけないというリスクがあります。FXで一瞬勝てても、勝ち続けることは不可能です。

暗号資産・NFTなど

よくわからないものに投資するのは、やってはいけない投資の代表例です。新しいものには必ず規制が入り、儲からないようになっています。長期で安定的に成長する資産形成ではありません。

ワンルームマンション投資

不動産投資から生計を立てている、いわゆる大家さんはワンルームマンション投資をしません。なぜなら儲からないことが分かっているから。

10万円の家賃を取れたワンルームマンションがローンを払い終えた30年後に10万円で貸せますか?あなたなら借りますか?いいところ7~8万程度でしょう。

それだけでも投資に対するリターンが低すぎます。節税や借金は入居者が払ってくれるなどといったことも全く意味がなくなるほど、リターンがありません。

回避方法

それでは、いままで見てきた投資や詐欺にひっかからないための対策を解説します。

投資とギャンブルの違いを理解する

短期で倍に、月利〇%、元本保証。こういった文言は投資ではなくギャンブルです。そもそも、こういったことを謳うと、アウトです。日本のさまざまな法律で禁止されています。ちなみに証券外務員などがこれをいうと一発アウトで業界追放です。

投資は、増えるまで時間がかかりますが長期間保有すればリスクも軽減でき、利益も増えてくるといった性質があります。

一人のアドバイスを妄信しない

金融知識をわかりやすく伝えるyoutuberが出てきたお陰で日本人の金融知識はあがりました。ただ、一人のカリスマのアドバイスを妄信しないことが大切です。

そのカリスマはあなたが失敗しても何の責任もありません。例えば、失敗したら自己破産したらいいとか、生活保護を受ければいいといった発言を聞いたことがありますが、現場を見たことがない人の無責任な発言を真に受けないでください。

ググる、反対意見も聞いて分析する

Googleなどで調べて、反対意見も聞きましょう。理論的であれば、それは分析してみる価値はあります。その反対意見に対してどんな意見があるか?理論的かどうかも確認しましょう。

FPなどの専門家に相談する

お金の専門家に意見を聞いてみましょう。僕はさまざまな相談を受け、いろんな失敗を未然に防いできました。行動を起こす前に慎重になってください。

Q&A

Q、親と同居している独身女性が最低限やっておくべき投資は?

iDeCo、NISA、介護保険、就業不能保険などは必要です。なぜなら投資だけでなく、リスクに対応する必要もあるからです。詳しくはこちらをご覧ください。


Q、老後に必要なお金はいくらくらいですか?

親と同居している独身女性の場合、本人の希望にもよりますが、家族に迷惑をかけないために80歳から老人ホームに入居しようと思うと、4100万円ほど必要になります。

https://note.com/hokenfpshow/n/n39d7c0795285


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