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私と自分とほかると。

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【私】無意識を含めた全て。【自分】理論・意思の及ぶ範囲。【ほかる】物理的な存在としての私。
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2019年8月の記事一覧

今を生きる(原題:dead poets society)〜旅立ちの日に〜

現実感なんてありません。 いつからでしょう? 現実感、高揚感、緊張感。 彼らはどこへ行ったの? 明日の私なんて知りません。 だけど明日は来るのです。 淡々と、淡々と。 どうせ明日も生きている。 昨日の記憶なんてありません。 いつの話でしょう? さよなら、ごめんね、ありがとう。 すぐに流れていってしまう。 苦労してつくったお城も、 パサパサの砂になって 指の間から流れていくのです。 サラサラと、サラサラと。 だけど指は閉じなかった。 愛したことなんてありません。 愛されたこ

あと何日この絶望的な夜をやり過ごせば死ぬことを許されるのだろう。

徒然なるままに 一人暮らし 硯には向かわない。 雨戸を締め切った真っ暗な部屋。 咳をしても一人。 人生初の自炊は、焼き肉。 どうしても食べたくなったけど、 一人で焼き肉屋に入る勇気もないから、 そうだ、スーパー、行こう、って。 とにかく肉を買った。 レジに行く前に、それと目があった。 飲み会があるから飲んでいたアルコールは 一人になった瞬間疎遠になって、 何気に、ひとりで初めて買う、 小さなビール。 虚空と乾杯しながら、 ぐいと飲み干す。 うまい。 ようやく大人になれ