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私と自分とほかると。

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【私】無意識を含めた全て。【自分】理論・意思の及ぶ範囲。【ほかる】物理的な存在としての私。
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2018年5月の記事一覧

本当の話

「ウソという鳥がいます。ホントです。」 或るところに虫がいます。名を蜮(ウィ)と言います。 *** ほんとうはね、主に泣いています。 旅行は言うまでもなく、花火大会、それからコンサート、…挙げだせばきりがないけど…おおよそ人々が楽しみに行くところに。 花火大会は銃撃戦だ。あたりが眩く輝いた、次の瞬間。爆音に貫かれ、私の心は息絶える。 耐え難い痛みに、歯を食いしばりながら気づかれぬよう涙をこぼす。 コンサートは津波だ。音が大群をなして襲ってきたかと思えば、 私からす

非・常識人

舌なめずりするほど異文化が好きなのは、 凝り固まった思い込みを崩せるからだ。 数多のことばを操れるようになりたいのは、 世界の捉え方を増やせるからだ。 文法の違いは、世界の捉え方の違い。 わたしのことばで表現できないものが、 たった一言で表現されている世界もある。 無意識に、だけど確かに、誰にでもある、 「食べられる物」の範囲、 「時間」の概念、 「恋愛」の定義、 日常の些細なことも、文化に侵されている。 気づかないうちに固定観念に支配されている。 「それでいいのか?」