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私と自分とほかると。

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【私】無意識を含めた全て。【自分】理論・意思の及ぶ範囲。【ほかる】物理的な存在としての私。
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2018年4月の記事一覧

ウラめし屋

”ラ、を追加すれば、 世界は少し、哀しいものになる。” --- 何の為に私は独りで生きれるようにしたか分かる?誰の所為で私は社会の波に揉まれ苦しむしかないのか、あなたに分かる? こうはなりたくないと、 歯ぎしりするほど最も嫌いな人間が 自分の父親である哀しみが、 父親(あなた)に分かる? その血が確実に私にも入っていると、 思い知らされるときの絶望が、 あなたに分かる? 怨むよ、 怨む。 やんぬるかな。 子は何かしら、 親をうらまずに生きて行けない。 母が、 自分の

旧生活 ‐アンフレッシャーズ-

社会人になってしまって、 終身雇用で生きていくなら、 新生活は始まらない。 もう二度と。 …… なぜわたしはこんなにも、 あいつに執着しているんだ? こんなにも執着しているのに、 好きだとは言えぬのだ? なぜあいつはそんなにも、 わたしに無関心なのだ? そんなに無関心なくせをして、 嫌ってはくれぬのだ? 全て棄てたはずなのに、 なぜあいつとわたしは繋がった? 一本の糸を残してしまった私の弱さよ。 わたしの拒絶にさえ無関心だから、 いとも簡単に他愛もなく――愛もないく

裏表?いいえ、多面体よ。

あなたは服を着替えるだろう。 それは何も汚れた時だけではあるまい。 式典ならば礼服を着るし、 オフならばルームウェアを着る。 夏ならば涼しげな短い服。 冬ならば重厚なロングコート。 TPOとやらに合わせるのは至って正常、 否、合わせなければおかしいのだ。 性格だって主張だってTPOに合わせて何が悪い。 時と場合と立場によって、 服を着替えるような感覚で性格を変える。 そんな私を、 あるひとはブリッコと罵り、 あるひとは世渡り上手と褒め称え、 あるひとは多重人格と気味悪