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隙あらば呆然としている

この数日間で、呆然とする時間が増えてきた。

仕事が特別忙しいわけではない。何かショックな出来事や気が重くなるような用事もないし、むしろ心穏やかに日々を過ごせている。一人暮らしだから自由時間も多い。それなのに、仕事の昼休みを迎えるたび、夕食を食べ終えるたび、目の前のことから逃れるかのように呆然とする。

ぼーっとする時間は大切だ、という話もよく耳にするが、最近の私のそれは、あまりよくない方の「ぼーっ」だと思う。その状態が途切れたときにうっすらと後悔が湧き上がってくるし、何だか肩も凝っている気がするから。

それでも、いろいろな楽しみより「ぼーっ」が先に来てしまう。
図書館で予約してきた酒の図鑑も、Tverで毎週見ていた「だが、情熱はある」も、ラジオ「深夜特急オン・ザ・ロード」も手つかず。どうしたことだろう、どれもここ最近の生活の一部になっていたというのに。

ときどきこういう風に、インプット系の楽しみに手がつけられなくなる時期がある。大体1週間くらいでもとに戻るので、さして危惧するものでもないが、何かをうまく楽しめないというのは気持ちをじめじめさせる。
しかし一旦そういうモードに入ってしまったら、無理に抜け出すのは難しい。今のところ、よく寝て食べてやり過ごす以外に対処方法を知らない。


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