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東北・北海道の方は要注意!PCB使用照明はまだまだ現役で稼働中!?

補助金ポータル編集部です。

PCB(ポリ塩化ビフェニル)という化学物質をご存じでしょうか?

PCBはかつては家庭用の電化製品で広く使用されていた絶縁素材(絶縁油)ですが、40年以上前に発生した公害事件によって有害性が問題となり、それ以降PCBの産業利用は全面的に禁止されています。

政府は既に出回ってしまったPCB使用製品についても回収を進めてきましたが、構造が単純で数が出回っている照明の「安定器」は製品寿命が非常に長く、現在も一部の地域では現役で稼働しているものが数多く存在し、大きな問題となっています。

そこで、今回はPCBの早期回収を加速させるために環境省が実施している「PCB使用照明器具のLED化によるCO2削減推進事業(設備高効率化事業)」について紹介します!

★★★★★★★おススメ補助金・助成金情報★★★★★★★
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「PCB使用照明器具のLED化によるCO2削減推進事業(設備高効率化事業)」
PCB使用製品に処分期限があるのはご存じですか?PCBの早期処分で受けられる優遇制度を紹介!
https://hojyokin-portal.jp/pcb_products/

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★PCB使用製品が現役で稼働している一部の地域とは?★

冒頭で触れた一部の地域というのは、東北や北海道などをはじめとする寒い地方のことです。

PCB安定器は通常10年程が寿命と言われていますが、一般的に絶縁材料の寿命は使用温度が6~10℃上がれば半分になり、使用温度が下がればその分寿命が伸長する事がわかっています。

そのため使用温度25度で平均10年程の寿命と言われているPCB安定器であれば、年間の平均気温が5℃前後の北海道などでは40年以上も現役で稼働することはまったく珍しい事ではありません。

◆寒冷地でPCB使用製品が見つかるのはこんな施設◆

・年中外気にさらされている水産市場や倉庫の水銀灯照明
・設備改修が稀な紡績工場
・そもそも稼働時間が少ないスキー場の照明

水産、農業、スキー場、など、特に東北・北海道で盛んな産業の現場でPCB使用製品が見つかっています!
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★PCB使用照明器具のLED化によるCO2削減推進事業(設備高効率化事業)とは?★

この補助金制度は、PCB使用製品(PCB安定器を使用する水銀灯や蛍光灯照明等の総称)の早期回収を図るため、PCB使用照明を使用する事業者がLED照明への改修を行う場合に、必要な経費に対し補助率1/2(上限額設定なし)の補助金を交付する制度です。

PCBが使用されているかどうかわからないという事業者の方は、専門の業者に調査を依頼する事で費用の1/10(上限50万円)を補助される措置もあります。


【公募期間】
直近:2019年4月23日~2020年1月31日
※3ヵ年計画の為、2020年4月から3回目(最終)の公募が予定されています。

【補助対象】
・民間企業
・法人
・その他環境大臣の承認を経て協会が認める者

【補助内容】
1.PCB使用照明器具の有無の調査(昭和52年3月以前に建築・改修された建物に限る)
補助率1/10以内:上限額50万円

2.使用中のPCB使用照明器具からLED照明器具への交換
 補助率1/2以内:上限設定なし

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東北や北海道では古い施設ではまだまだPCB使用製品が残っている可能性があるのはご理解いただけたでしょうか。

もちろん使用状況によってはそれ以外の地方でもPCB使用製品が現役で稼働している可能性は十分あります。

古い工場やビルをお持ちで、設置されている設備の状況が分からないという方は、改めて施設の倉庫や設置されている照明機器について調査を行ってみるのはいかがでしょうか。
https://hojyokin-portal.jp/pcb_products/

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