小規模事業者持続化補助金 採択になった取組・経費・業種

今回は過去に申請し採択された小規模事業者持続化補助金の申請内容を、取組・経費内容・属性でご紹介させていただきます。
また、採択された要因や申請時に記載したポイントも併せてご紹介させていただきます。

①youtube番組作成による広報活動
■業種  :飲食業

■経費内容:youtubeチャンネル開設費用
      動画撮影、編集費用
      動画撮影に係る移動費

■属性  :開業1年目。
      某地方都市の駅前にて飲食店を経営。
      店舗のキャパは、テーブル3席・カウンター席10席
      金額が少なかったため、創業枠は利用せず

■記載内容
2021年の為コロナ禍真っただ中でした。その為、当時のトレンドであった「IT」を活用した販路開拓を申請内容として記載。
実際には、youtubeチャンネルを開設することが目的であったが、それだけでは弱いため「youtubeで動画を見たらサービス」という内容を記載。こちらの部分は、事務局側にとって「実施したかしていないかわからない」という内容にするのがポイント。申請内容だけでは弱いと感じた際には、有効です。

②大型プリンターの入れ替え
■業種  :屋内外広告製造業

■経費内容:看板印刷用プリンター

■属性  :開業20年以上
      某地方都市のベットタウンにて看板製造業を経営
      屋内外の看板をデザインから製造までワンストップで可能
      機械装置の金額が大きいため、賃金引上げ枠を利用

■記載内容
元々持っていたプリンターではできなかった仕事をすることで販路開拓を目指す、というストーリーで作成。記載した内容として、既存事業の他に販路開拓の為に新規事業を展開するという記載を行った。新規事業と既存事業の相乗効果で、更なる売上・利益向上という文言は多く散りばめました。
個人的にですが、小規模事業者持続化補助金は機械装置を購入するのが申請・実績報告の容易さ・金額面からみて、一番コスパが良いです。

③新規店舗展開
■業種  :飲食業

■経費内容:店舗改装費
      チラシデータ作成
      備品購入
      テナントの賃料(こちらは、採択後に修正が必要で対象外の経費となりました。)

■属性  :開業8年目
      駅前にてカフェを経営
      カフェのテナントの他にもう1店舗テナントを借りて、ランチ・ディナーが食べられる居酒屋をオープン
      金額が高額なため、賃金引上げ枠を利用

■記載内容
こちらは、いままでの申請で一番苦労しました。元々、別の業者が申請書を作成していましたが匙を投げられて、私の所に来ました。
記載した内容として、既存事業は昼帯のみの営業の為、夜帯の営業により売上・利益向上を目指し、昼に獲得できなかった客層を夜に獲得する。といった記載内容でした。別の記事にて記載致しますが、実績報告が本当に苦労しました・・・提出物が締め切りに出てこない等色々あり、最終的には事務局が折れた形での入金でした。

今回は3つの事例をご紹介させていただきました。
①は、その時の状況に合わせた申請内容でどちらかというと変わり種でした。こういった事例は非常に通りやすいと個人的には感じます。
2020年から2022年の期間で、飲食店での申請を多く行いました。申請者が作成してきたものをみて、「これは通らないかな・・・」という内容でも
すんなりと採択されたことも多かったので、何か関係があるのかもしれません。
②は、持続化補助金だけでなく補助金においての王道の内容となっております。機械装置を購入することが、補助金のシステム上申請者も国もWINWINとなります。
申請者はお金がもらえて、売上が上がると税金を納める。購入先事業者は機械を売ることで儲かり税金を納める。国は両者から税金を納めてもらえる。という仕組みになります。
また、実績報告の際も非常に簡単です。高額な機械を購入する予定がある場合は、補助金申請をご検討ください。
③は、めんどくさい事例をご紹介させていただきました。補助金を利用していろんなものを購入したり工事したり・・・もちろんいいことですが、実績報告の資料集めが物凄く大変になります。また、補助金の申請は清廉潔白であってください。少しでも影があると事務局は見抜いてきます。できるものを申請して、できないものは申請しない。これが鉄則です。

いかがでしょうか?
今回は、小規模事業者持続化補助金の採択事例を3つご紹介させていただきました。
もしこちらの記事をお読みいただき、申請をご検討されている方の参考になれば幸いです。

次回は、もしかしたら申請よりも難しい”実績報告編”でございます。

最後までお読みいただきありがとうございました。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?