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良い補助金コンサルタントと悪い補助金コンサルタントの見分け方

今日のテーマは、良い補助金コンサルタントと悪い補助金コンサルタントの見分け方です。今年募集される経済産業省の補助金は、事業再構築補助金、ものづくり補助金、持続化補助金、IT導入補助金、そして事業承継引き継ぎ補助金です。去年と同様の補助金が募集される予定です。

「補助金」は国から返済不要のお金をもらえるため、それを求める事業者は非常に多く、弊社にもたくさんのご依頼をいただきます。もちろん、補助金コンサルタントに依頼しても、必ずしも獲得できるわけではありません。そのため、より採択率の良い補助金コンサルタントを、とやっきになって探している人も多いことでしょう。ただ、ご自身で補助金を何度も申請され、採択まで到達されている経営者の方はほとんどいらっしゃらないと思うので、補助金コンサルタントの実力の評価も難しいかと思います。実際、能力のないコンサルタントや行政書士、税理士や会計事務所が多くの申請をお手伝いし、着手金だけを徴収して不採択の山を築いています。そこで今回は、良い補助金コンサルタントの見分け方についてお話ししましょう。

まずは着手金と成功報酬の額を
相場と照らし合わせよう!

補助金コンサルタントを探す際には、まず着手金と成功報酬の額を確認することが大切です。一般的に、相場から大きく離れた着手金や成功報酬を提示するコンサルタントはハズレである可能性が高いです。高い報酬を提示するコンサルタントは、能力に応じて金額を設定しているわけではなく、採択率が低いからであることが多いです。採択率が低いが故に、採算を合わせるため1回あたりの報酬額を高くせざるを得ないからです。採択率が高いコンサルタントは、件数をこなすことで十分な報酬を得ることができるため、報酬も自ずと相場観に落ち着きます。一般的な補助金の場合、着手金が20万円前後、成功報酬が10%から15%程度が相場です。

腕の良いコンサルタントには依頼が集中するため、採択率の高いコンサルタントのサポート実績数は多い傾向にあります。しかし、実績がないのにもかかわらず、実績があるようにアピールしている悪徳なコンサルタントも存在します。このような場合、会社名や採択年、テーマなど、具体的な事例を尋ね、採択されたかどうかを確認しましょう。

補助金コンサルタントに必要な5つの能力


補助金採択率の高いコンサルタントには5つの能力があると言われます。成功率を重視する場合、実績や採択率、能力などをしっかりと確認することが大切です。面談や問い合わせの際、その人が5つの能力を持っているかどうか疑問を感じた場合は、依頼をしない方が無難だと思います。

1つ目「選択力」


その5つの能力とは、まず「選択力」です。各省庁や自治体は、毎年様々な補助金や助成金を発表していますが、その中には、依頼者の業種や事業規模、申請内容によって通りやすい補助金もあれば、通りにくい補助金もあります。依頼者に適した補助金を見つけ出し、申請する補助金を提案できるかどうかが、その人の選択力を判断する重要なポイントとなります。つまり、どの補助金が妥当なのかを選択する力が、その人の洗練力となるわけです。

2つ目「ヒアリング力」


補助金の事業計画書を作成するために、まず依頼者の頭の中にある事業内容を上手に引き出し、補助事業計画書としてまとめる必要があります。そのために必要な能力の一つが「ヒアリング力」です。ヒアリング能力の低いコンサルタントとは、依頼者の考えを上手に引き出すことができず、話をしていて「このコンサルタント、話聞くのがヘタだなぁ」と感じた場合は、依頼を避けた方が良いかもしれません。

3つ目「コーディネート力」


3つ目は「コーディネート力」です。補助金を獲得した場合、必ず支払うべき業者が存在します。実際に補助金をもらう時には、まず見積書を提出する必要があるため、計画に基づく見積書をもらうことになりますが、民間企業の通常の見積書では補助金申請用の書類としてそのまま使用できない場合が多いです。そのため、補助金申請に使えるような見積もりを業者に作成してもらう必要があります。そのため、依頼者と業者の間に入って、申請に適した見積書を制作してもらえるコーディネート力のあるコンサルタントがいると頼りになります。具体的な指示を業者に伝えることで、見積書を集める際のスキームがスムーズになります。

4つ目「書類作成能力」


4つ目は「書類作成能力」です。補助金ごとに審査基準は異なりますが、どの補助金でも書類作成時に気をつけるべき共通点は3つあります。1つ目は、客観的な根拠を数字として表記できるかです。2つ目は、何か1つの尖った武器があるかです。そして3つ目が、応募要項をすべて満たしていることです。この3つを満たしている補助事業計画書には説得力が伴い、認められる可能性が高まります。以前サポートした実際の事業計画書を見せてもらうことができれば、書類作成力を見極めることができると思います。その3つを満たしてくださいといったときに、守秘義務があるので見せることができませんというような言い訳をするようなコンサルタントは、自分の作成した補助事業計画書に自信がないと言っているようなものなので、お願いするのは避けた方が無難でしょう。

5つ目「継続的なサポート力」


5つ目は「継続的なサポート力」です。多くのコンサルタントは、補助金を獲得するための申請書類を作成して、その書類で採択されると業務終了となることが多いです。しかし、本当に大変なのは、補助事業が終わった後の補助金の請求やその後の年次報告などです。ここまでのサポートをして初めて依頼者は補助金を有効に活用できるということになります。どこまでサポートしてくれるかはコンサルタントによって異なりますが、「申請書が採択されるまでしかサポートできません」と答えるようなコンサルタントは、依頼者に寄り添ってくれない可能性が高いです。


今後、補助金コンサルタントに仕事を依頼する場合は、この内容をしっかり参考にしていただき、良いコンサルタントと出会えることをお祈り申し上げます。もし私共を選んでくださる場合は下記フォームよりお気軽にお問い合わせください。