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(#104)新人の短編小説家は専業で食べていけるのか?

【初めましての方へ】

『専業で食べていけてる小説家は、200人ほど』

一説ではそう言われる中、140字小説にて商業デビューを果たした新人の物書きが、専業で食べていくことを目指す、予断を許さない日々を綴っています。

【本文】
今朝は11時に起きました。

昨夜…と言うより今朝の5時に寝たので、6時間睡眠です。

朝5時まで何をしていたかと言うと、お仕事です。

『カイジ』が10巻分無料で読めたので、読みふけるお仕事をしていました。

お仕事と言ったのはもちろん冗談ですが、あながち冗談でもありません。

面白くて朝まで読んでしまったのですが、どうして面白いと感じるのか、並行して考えていました。

これは、物書きを始める前からの習慣なので、職業病と言うわけでもありません。

付け加えるなら、私は職業病を語れるほど、まだ大した作家ではありません。

例えば、カイジに限らず福本伸行さんの作品全般に言えるのですが、心理描写が物凄く丁寧です。

そのおかげか、没入感と言うか、まるで自分が当事者になったかのような一体感を味わえて、ドキドキハラハラします。

これは、小説にも通じる部分なので、大いに参考にしたいと思いました。

ネットを見ると、福本さんの作品は「テンポが悪い」という意見もよく見かけますが、通しで読んでいるとあまり気になりませんでした。

一気読みに向いている作品ですね。

この点について、小説はどうでしょう。

当然ながら、何事もテンポは大事です。

ですが、「テンポが良い」が正しく、「テンポが悪い」はダメ、と単純に割り切れる話でもない気がします。

最初から最後までずっとハイテンポだと、それはそれでちょっと疲れます。

スリリングなスピード感も、そのスピードに慣れてしまえば退屈を生みます(高速道路で眠くなるように)。

そう言う時、「テンポが悪い」シーンが活きると思うのです。

ハイスピードやハイテンポを「ハイ」と感じられるのは、「ロウ」があればこそだからです。

緩急は大事、ということですね(結局、ありきたりな着地点で恐縮です)。

そんな風に、テンポについて改めて考えさせられた夜でした。

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