見出し画像

アフリカの部族に思いを馳せる

コロナが世界中に広がって、皆が自宅で過ごすべき世の中になっている。

ただでさえ自宅で過ごすべき時期に、近頃の日本では雨が降り続けている。洗濯物も乾かないし、心までジメジメしてきて、イライライライラしてくる。

Twitterでは明るい言葉も暗い言葉も回ってくる。ただ、明るい言葉も、暗さのカウンターの上に成り立っているみたいで、どこか辛さを振り切れない。

政治はダメで、おじさん達は暴走を続けて。
それに絶望して脱力してしまう人、力を振り絞って批判を続ける人、擁護の一点張りを続ける人。無関心で笑っている人達がいて、そんな人達に怒っている人達がいる。

僕も最近元気がなくて、悲しんだり、怒ったり、呆れたり。自分にも他人にもしないといけない事が多くて、目が曇ってしまっているなぁと感じる。この間観た「若おかみは小学生!」が凄く良くてちょっと元気になった。

見渡すと人々が慌ただしく動いていて、楽しい人の周りには楽しい人が集まっていて、楽しくなさそうな人の周りには楽しくなさそうな人が集まるものだ。

アフリカの部族に思いを馳せる。

「南方の生活は、最高」
-でも南方には電気もないし車もないしなんにもないですよね?-
「それが常食ですから、だから彼らはそれほど労働をしないで生活できる。私もそっちにいたけど、案外楽しい、楽な生活でしたよ」

水木しげるのインタビューを思い出す。

僕達が忙しなく動いていること、動くことを強いられること。生まれや学歴や職場での人間関係や精神病や依存性や差別や弾圧。

アフリカの部族に思いを馳せる。

アフリカのジャングルの奥地で、今も寝たり起きたり、ご飯を食べたり性行為をしたり子供と話したり何も考えずぼーっとしたりしているんだろうか。

もしそうだったら、良いなぁ。
それだけをしてる人達がこの世界にまだ居るなら、すごく嬉しい。

それが正しくてもそうじゃなくても、賢明じゃなくても、今は、ちょっと考えるのを辞めたい。アップデートの無い情報に身を委ねたい。足がもたれる。加速する暗い感情を堰き止め続ける。朝が来て昼を過ごして夜がくる。夜を過ごしてたら朝になる。濁りは密度を増していく。止まらない人達がある。止まらない感情がある。止まらない情報がある。
止まらない日々がある。


アフリカの部族に思いを馳せる。


#水木しげるが居たのはパプアニューギニア

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?