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良妻信仰

神の言動や振る舞いに
不平のひとつでも考える時があるが結局

「それでもこの存在が最強だから文句を言うことに意味が無い」という地点に辿り着き
そのことで絶望する時間は大切なのかもしれない。

そうして、いつかこの最強の権力者に屈服し、愛し慕い施しに感謝するようになるのが、宗教者の仕草なのかもしれない。

神の前に喜ばれる態度というのは屈服と従順と隷属と賛美であって、突っかかりと挑戦では無い。そんなことをしても無駄だ。
宗教者というのはその圧倒的な権力の前に挫折する快感を持っている気がする。神を褒めたたえ、愛し、神のやることに文句は言わない。

ユングの「ヨブへの答え」を読んだ時、

理想的な信仰者の姿とは良妻なのか。
と思った。

良妻のように、神に仕えなければいけない。
良妻のように神を許し、受け入れなければいけない。
良妻のように愛をもって神を支えなければいけない。
良妻のように至らなさを恥じなければいけない。
良妻のように神のメンツを立てなければいけない。
良妻のようにあなたが一番よ、あなたといれて嬉しい。あなたを超える人はいないわ。
と言ってあげなければいけない。
他の男を褒めてはいけない、アイドルのポスターなんて部屋に張ろうものなら、すぐに臍を曲げて機嫌が悪くなるから。自信がないのかしら、あんなに偉いのにね。そうなのよ。お父様偉い人なんだから。力も強い人なんだから。

良妻のように喋り過ぎてはいけない。
良妻のように待っていなければいけない。
良妻のように深入りしてはいけない。お父様にはきっと私ら女(下等な生物)には及びもつかないお考えがあるんです。ね、わかってあげてね。

良妻のように愛さなければいけない。
良妻のように信じなければいけない。
良妻のようにわきまえなければいけない。
良妻のように、主の力に依り、その権力構造の中でぬくぬくと生きなければいけない。そうすれば、主はニコニコして、機嫌が悪くなったりしない。
心根は、誰より優しい人なの。でもお父様、あんまり人と折り合いつけるのが上手じゃないから。そうなの、真っすぐな方なのよ。でもね、やっぱりため込んじゃう人だから。ね、お父様があんな風に怒るのも、私たちを誰よりも大事に思ってくださっているからなのよ。あなた達はまだ小さいからわからないけど、とっても偉い人なんだから。お父様を困らせるようなこと言っちゃダメよ。いじわるなことも言っちゃダメ。いいわね、謝っといでなさい、お父様は本当にお優しい方だから、許してくださるわ。

お父様と子供たちを引き合わせる為に、お父様が不安にならずに気分良く生きていけるように、困ったところもあるけど、言わないわ。言ったところで何一つ良いことないんですから。仕方がないのだから。

でも、それが私にとっても一番いいことなの。本当に。本当に、素晴らしい人だと私は知っているから。私がこの身を捧げた人は素晴らしい人なのだから。

私はあなたを愛します。
私はあなたを信じます。
私はあなたに依り頼みます。
私はあなたをに待ちます。
あなたはなんて、愛情深い人でしょう。

あなたがいないと生きてくことが出来ないわ。
私たちに、愛を与えてくれるなんて。

日毎の糧を感謝します。
あなたはなんて、愛情深い人でしょう。
あなたはなんて、力の強い人でしょう。

あなたの愛に感謝します。
こんなに強い人が、私を愛してくれたことを喜びます。

男は信仰する時、女になるよう努めなければいけない。自身のマッチョ性は神のそれに対しては絶対に敵わないことを悟り、神の前に去勢されなければいけない。

男も女も、全て神の元に嫁がなければいけない。神を超える男は居ないから。自身の男性を捨て、神の孤独を癒す役割につかなければならない。全ての夫は妾である。神に嫁いだ女の妾である。

死ね〜!!!!!!!!!!!!
キモすぎだろキモすぎだろ死ね死ね死ねしね〜〜!!!おーーーーい、死ね死ね死ね死ね死ねーー気持ちが悪いよーーーー助けてー!!!なんだコイツーー!!!神よ、あんたは滅茶苦茶強いかもしれないけどマジで気持ち悪いよ。ホント、何も無い世界でずっと1人でいることに耐えられなかったのか?知らねーーー、マジで知らねーー!!

神には人間しかいないかもしれないが、こちとら知能が低いから他にも楽しいことがごまんとあるんだわ。

本当にキモイです。さようなら。
神様、あなたは1番強いけど、でもキモイ。まじで、洗濯分けて欲しいし、私が絶対先にお風呂入る。怒鳴るのもやめて、お母さんのこと殴るのやめて、変な冗談言うのも馬鹿みたいにでかい声で笑うのもやめて。不機嫌になった時無言でテーブル叩くのやめて。

やめてーー!!!!!!!

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