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2/23(金)

雨が降り続けている。洗濯物が乾かない。
気分が落ちて、やるべきことをやらなければいけないが、日記を書いてみる。

これによって興が乗ったりすることは無く、書き終えてからも一時間ほどコーヒーを飲んだりダラダラして、重い腰を上げるのだ。
わかっている。やれよ。やればよい。やればやれるもの。

本当だったらこの数時間後には演劇の本番があり、俳優として身体を動かしている予定だった。しかし、あらかじめ集められたオーケストラという謎の役割は上演には不必要であることがわかり、数日前に解散したのだ。暇が出来た。

暇が出来ると、あきを埋めようと顔を出す。
排泄欲にとり憑かれて便所に並ぶ人たちのように、俺から排泄されたい言葉たちを背中に感じて食う寝る遊ぶ日々。

出せるものから出していく。
クソ言葉、おしっこ演出。

喰らったものは、内蔵で消化され、混ぜられ、
あられもない姿となって、この世界に再登場する。

どのタイミングでひり出てくるかはわからない。
力めば出てくれるというものでもない。
すんなり出てくる時は、体調が良いだけだったりで、再現性など、ない。

集団で演劇を創作するザジ・ズーに参加して、
日夜ああだこうだを繰り返した。
舵を複数取り付けた舟は進まない。話したことはその瞬間から雲散霧消する。
永遠と話し続ける。
永遠と手離し続ける。

いつでも締め切りが、全てをしゅうけつさせる。どこにも公開されないプロセスが最もクリエイティブなのだ。

アガリクスティ・パイソンの内臓は
新陳代謝を高速で繰り返しながら
轟音をたて、今夜も暴れ回っている。

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