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苦渋の決断

気付けば前回の投稿から約1ヶ月経っていました。

その間、新型コロナウイルスにより、世の中は大変なことになってしまいました。その対応に追われる毎日でした…。

2月26日、安倍総理の会見において、「この1、2週間が感染拡大防止に極めて重要であることを踏まえ、多数の方が集まるような全国的なスポーツ、文化イベント等については、大規模な感染リスクがあることを勘案し、今後2週間は、中止、延期又は規模縮小等の対応を要請することといたします。」(原文まま)と発表されました。

コンサートやスポーツから各種式典まで、あらゆるイベントの中止、延期、無観客開催が続々と決まっていく中、うちの会社でも『くがことみ&すぎやまゆうなファミリーコンサート 長野・石川ツアー』を3月28、29日で開催する予定でした。

時を前後して、コンサート開催予定地の長野県、石川県ともに、感染者が見付かりました。総理会見の翌27日に急遽東京へ飛び、出演者2人の所属する事務所関係者と最終協議をしました。

そして…

2公演とも開催中止を決めました。(3/4発表)

最終的には僕が中止を決め、出演者、事務所、各スタッフに承諾いただいた形でした。

逃げ出したくなるほど、毎日悩んで悩んだ末の、苦渋の決断でした。

まだ1ヶ月以上先の公演で、長野、石川では1ヶ月先のコンサートまで中止にはなっていませんでしたが、僕の中では中止するなら1日でも早い決定をして、1日でも早い案内をするべきだと思いました。

なぜ中止にしたかのか…それは、政府の要請があったからでも、他のイベントの中止が次々決まっていったからでも、感染した場合の責任を取れないからでも、全くありません。

批判覚悟でやろうと思えばやれます。消毒や換気などの感染防止対応策を取ってやることもできます。

でも、ファミリーコンサートの来場者は、「健康な大人」だけではなく、小さなお子さん(0歳も)も、妊婦さんも、います。そんな「最も守るべき人たち」に、「万が一」どころか「億が一」でも感染があってはいけません。

そして、「家族の幸せな空間」を提供することを目的としたファミリーコンサートにおいて、1ミリでも不安な気持ちを持ってお越しいただくのは、僕の本意ではありません。

なので…この状況では中止という選択肢しかありませんでした。

昨年からずっと準備をしていたし、県外公演は目標でもあったし、クラウドファンディングでのべ143人の方にご支援もいただきましたし、もちろん悔しい気持ちでいっぱいです。

宣伝などの事前準備を進めていたため、うちのような小さなイベント会社にとっては大きな大きな負担となる損害金も発生しました。

そのため、現状すぐに「延期」や「振替公演」という約束ができないのも情けない話ですが、今後しばらくは会社としてもっと体力(貯金)を蓄えられるようより一層努力をして、また応援していただけるようなイベントを開催していきたいと考えています。

転んでもただは起きないつもりです。

立ち止まらず、下を向かず、前を向いて進んで行きたいと思います。

実はすでに次回イベントの準備を進めています。それはまた近日中に。

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