見出し画像

フィリピンには保育園はない!?

■2013年にK-12の導入
フィリピンではつい10年前まで16歳で高校を卒業する10年間義務教育制度でした。

しかし低い学力が問題となり、2013年にK-12(計13年)の制度を取り入れました。

幼ー1年
小ー6年
中ー3年
高ー3年

この13年間です。

以前は幼稚園が小学校0年生的なポジションでした。保育園は完全に民間としてはありますが、数も少なく、日本のような保育という仕組みはありません。

民間的保育園は月150円くらいのものから月数万円のものまであります。

月150円ってっ!笑

みたいなものがあると思いますが、公立の場合は保育料自体は無料で、施設維持費的な徴収としての料金になります。

園によっては給食が出る場合もありますが、いつもあるわけではなく、園にお金がある時のみです。

■原風景
僕には忘れられない光景があります。

10年程前に仕事のタクシー移動中に高速道路の高架下で生活する親子がいまして、父親が3歳くらいの子どもを「高い高い」してました。

その子どもの笑顔がとても可愛らしく、我が子となんら遜色ない満面の笑みでした。

胸が熱くなりました。

フィリピンでは戸籍制度がなく、ストリートで生まれた子らは日本人のキレイ事が通用する世界ではなく、将来に希望を持つこともできませんし、人間らしい…という言葉とはかけ離れた動物的な生活以外の選択肢がありません。

僕は現地に長かったのでよく知っています。

現在、カンボジアにて学校のないエリアで小学校を作ってます。

ここでは村長が自宅のとなりにバラックを建てて月50ドルで先生を雇って勉強をしてます。

フィリピンでも「いつか」と思っていますが、フィリピンの構造的に様々な阻害要因がありかなりのハードルです。

でもいつの日かほんの僅かであろうが、子どもたちがほんの少しの希望を持てる環境つくりの一助になれたら。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?