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保育園経営者から見る保育士の園児虐待の実状

最近沢山表面化してますね。静岡、富山、宮城と…

僕は乳幼児の可愛らしさ、純粋さ、可能性に日々心洗われちゃい、アホみたいに涙ぐんでしまうので僕の感情論はさておき、冷静に考えてみます。


1、余裕がない
我が子に対してもそうですが、自分に余裕がないと過剰な対応になるというのは親も保育士も同じです。

2、経営者があまり現場に興味がない
地主さんやお寺、神社など要は資本家が経営者…というか、資本家の奥様とかが経営者というテイで副次収入をつくるためにやりはじめました!系が多い気がします。地元じゃ「顔」な家柄なケースが多く、役所から狂ったような条件で物件の利用ができたり入札という名の談合ありき入札もらえたりする=選挙に強い=政治家も協力=既存園の既得権益守る。

という動きの中に長いこと浸かっていたので現場を改善とか、子どものためだとか、という意識は二の次だったり。

この1と2が相乗効果となって現場興味薄いから変な保育士が放置され、それでも大量に園児が入る(ヒャッハー)有り余る資金力で増園という流れかと。

保育士さんも新卒などは本来ならそこで社会的教養だったり一般的な「仕事」とか学ぶんですけど、やはり経営者が現場に本気でなければ最近劇的に増えてきた職員の「研修」時の人員不足とか、支援員の活用とかパート系の活用とかしないですよね。

解決策
1、保育と事務仕事とありますが、無駄な事務仕事が多い気がします。事務仕事はものすごーく改善出来ます。

保育はチームワークなので各々の事務仕事が減ると総量としては保育にかける時間が超増えます。

2、競争させない既得権益死守は自由競争にならず、質の向上もないので抜本的な解決は利権絡むのでほぼ不可能です。しかし、各首長の力で幼稚園と小規模保育園の連携など幼保の連動である程度軽減は可能です。

また、監視カメラも一策ではありますが、中々ハードルは高いと思いますし、運用もドラレコ方式以外はより状況を悪化させると思います。

根本的には認可保育園の仕組みは行政ガチガチなので雇える人員にはかなり低い上限があります。上限を上げるには売上、利益を増やす他ありませんが、保育事業以外の事業は関連性があっても基本的に「不可」なのでゆとり人員の配置の阻害になってます。一方でゆとり人員にすると職員が徐々に怠けてくるのもどの業種でも同じです。程よいバランスとれねばなりませんが、その為の選択肢が劇的に少ないのも保育園経営の辛いとこです。

改めて保育園の仕組みを見直す必要性は疑いの余地がありません。一応子ども庁もできますし。

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