GoogleGeminiのGemsと弁護士業務
最近、GoogleGeminiの出力内容をカスタムできる『Gems』というのが使えるようになった。
chatGPTでいうところの、GPTsである。
これは、かなり使える予感・・・・・。
Gemsの特徴は、プロンプトを適当に入れても、勝手にいい感じのプロンプトに変えてくれるという点である。
プロンプトを細かく考えなくてOKだと、らくちんである。
実際に、動かしてみて、さらにプロンプト微調整すると、かなり使える。
現時点で、遊び半分で作っているGemsは以下のとおりである。
AI訴状作成くん
普段使っている訴状の書式を入れて、出力させることができる。
やはり内容の修正は必要であろうが、修正箇所がだいぶ減る印象である。
まだつくってはいないが、交通事故、不貞慰謝料請求、遺産分割、離婚等の分野ごとにつくることもできると思われる。
さらに、たとえば、以下のような流れが実現するかもしれない。
初回相談時に、Googleドキュメントで相談メモ(相談概要・回答内容等)を作る。
相談メモの内容を、AI訴状くんに入力し、訴状案を作成する。
追加で必要な証拠等を検討(もしかすると、ここもAIで効率化できるかもしれない)
追加証拠や添付資料を収集し、訴状を提出。
いままで、訴状作成にそれなりに時間がかかっていたが、もしかすると、今後、相談段階で、書面をざっと作ることができ、業務がスピードアップする可能性が大きく、とても期待している。
AI通知書作成くん
普段使っている通知書の書式を入れて、出力させることができる。
やはり内容の修正は必要であろうが、修正箇所がだいぶ減ると思われる。
前述のAI訴状くんと同じく、業務のスピードアップすることができる可能性が大きい。
AI期日報告くん
依頼者宛の裁判の期日報告の文案の書式を入れている。
以前は、Gメールにテンプレート機能があるので、一定の期日報告フォームを作っておいて、それに当てはめる形で作成していた。
自分は、Googleドキュメントで、案件管理メモを作成しているが、案件管理メモは、自分に対するメモなので、文章が体言止めだったり、である調だったりする。
そこで、Gメールで依頼者に期日報告を送る際に、表現をある程度修正しないといけない(ですます調にする等)ので、これが結構手間がかかっていた。
もう少し簡単に期日報告をしたいと思っていた。
① 裁判期日の内容をまず、Googleドキュメントの案件管理メモに入力する。
② その期日のメモした内容をCtr+Cでコピー。
③ AI期日報告くんにCtr+Vで張り付けで出力。
④ 出力内容を、Gメールの本文に張り付て、微調整の上、送付。
微修正は必要なものの、だいぶ手間が減る印象があり、かなり使えると思われる。
ちなみに、Googleドキュメントで案件管理メモを作成するメリットは、スマートチップを利用できるので、たとえば、
@・・・・@gmail.com (【注】@は、半角で入力する必要があり)
と、@マークの後にメールアドレスを打ち込むと、連絡先を張り付けることができる(アドレス登録していると、候補も出てくる)。
依頼者のアドレスを張り付けておくと、Gメールを開いて、アドレスを入れてという作業をすることなく、直ちに、期日報告を送付できるので、とても便利である。
ちなみに、メールアイコンの隣に、GoogleチャットやGoogleミートのアイコン、Googleカレンダーのアイコンもあり、チャット・ビデオ会議・会議の予定調整(相手を招待にいれた状態になる)もできる。
まとめ
Gemsの登場で、AIが、弁護士業務の中核部分にも本格的に活用できる段階に入ってきたことを感じる。