ゲロ吐く新人刑事。

駄文。

映画やドラマで、新人刑事が死体をみて吐き気をもよおしてゲロを吐き、それをみたベテラン「おい、現場を汚すなよ」てきなことを言うやつあるじゃないっすか。あの演出ちょっと萎えるんですよね。
本格サスペンス!みたいなのであればあるほど、キャラに対するガッカリ感とそんなわけあるかいっていうリアリティの無さをおぼえるわけ。
死後何週間か経ってて死臭が凄まじいような状態なら嘔吐したくなる場合もあるとおもう。でも昨晩殺されたホヤホヤなんかは印象で(ゲロ)イっちゃってるんだよね。
あんなゲロ吐く新人は、生きてる人間をみせて「こいつ死んでるんだよ」って言っただけでもゲロ吐くし、ナイフ刺さってる人が倒れててそいつが生きてれば「大丈夫ですか!」って言うけど死んでればゲロ吐くんだよ。豚とか牛が処理されて食用の肉になるのは「こういうことを知ることも教育の一環」とか頷きながら語るんだけど、人の死体ってだけでゲロ吐いて泣き叫ぶ。ゲロ吐かない新人がいるもんならベテラン刑事は「こいつかわいくねぇな」とボヤいて「俺の若い頃はゲロ吐いたもんだ」ってドヤるんだよ。

で、大体その映画とかドラマはそのゲロ吐いた新人刑事が主人公ってわけ。

特殊清掃の方とか死亡解剖を行ってる医師の方は、あの演出どうおもってるんだろう?「これやっとけばいい」みたいなのをより濃く感じてるんじゃなかろうか。あのゲロには、人の死が生の延長線上で地続きである感覚みたいなものがぴょーんと抜け落ちてる気がする。

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