お飾りルール

10年くらい前、セルフのガソリンスタンドでバイトしてた頃の話。

たまたま高校生の時に危険物取扱者乙4種の資格を取ってて、時給がちょっと上がるからってことで始めました。

始めてみるとまあヒマで、やることなさ過ぎて全然時間が経たなくて辛かったです。

でもやっぱり資格持ってるからって多少は優遇されてた気がします。

セルフに限らずガソリンスタンドって絶対に1人は乙4持ってる人間を置いとかないといけねぇって法律になってるんですが、それって結局どういうことかってのを働いてみてはじめて理解しました。

まず基本的なルールとして、そもそも乙4ないし甲種(丙種もいけるんだっけ?)の資格持ってるヤツじゃないとガソリンの給油自体やっちゃダメなんすよね。

じゃあなんでセルフのガソリンスタンドが成立してるんだって話なんですが、資格を持ってるヤツの監督下に置かれていれば、資格持ってるヤツがちゃんと正しい取り扱いかたしてるかどうか見張ってれば、資格持ってないヤツでも給油していいってことになってるんですね。

だから絶対1人はガソリンスタンドに有資格者を置いとかないといけないと。そういうことでした。

なるほどと思ったと同時に、なんてガバガバな法律なんだと思いました。

僕が働いていたスタンドは、14〜15ヶ所くらい給油スペースのある結構デカイスタンドだったのですが、時間帯によっては有資格者が僕しかいない時とか平気であって、「いやルール上はオッケーとは言え無理があるだろ」と思ってました。「コレなんかトラブルあったら俺の監督不行き届きってことになんの?」とか思ってました。もちろんそんなことにはなりませんが。

まあ実際問題ガソリンの扱いに必要なのはライセンスではなく知識と経験なので資格なんてなくてもちゃんとしてる人はちゃんと扱えるんですけどね。

スタンドの社員でも資格持ってないヤツいましたけど全然僕より知識ありましたもん。なんでそれで資格取れないんだろうとは思いましたが。ていうか資格無くてもガソリンスタンドの社員って慣れちゃうんですね。

高校生の僕が1カ月くらい勉強しただけで余裕で取れるくらいユルユルな乙4の試験。それに苦しんでる大人が理解できませんでした。

おそらくマークシートのテストが苦手な人だったんでしょう。そう考えると危険な物の取り扱う人間の試験をペーパーテストだけで行なうってのも些かいい加減な気がしますね。何かしら実技試験やった方が良いと思います。

まあ今回の件は一例だとして、事実上お飾りになってるルールっていっぱいありますよねってお話でした。

なんで微調整しないんでしょうね。

読んでいただいてありがとうございました。退屈しのぎにでもなっていれば幸いです。