わし流 にいがたブラタモリの旅 その13 「にいがた古町の堀 〜前編〜」
かつて新潟古町にはたくさんの堀が張りめぐらされていた。もともと新潟は港で栄えた街で、堀は舟運による物流の動脈として、重要な役割を担っていたのだ。
そこできょうは古町の西堀と東堀をジョギングしながら、かつての堀の痕跡を探してみようと思う。堀がどこを流れていたかはマップに入力しといたので、それを頼りにいざ、ブラタモリッ。
スタートはここ、早川堀通り。ここには堀を再現したものがあるというのだが……。それがコレ。
う〜ん……微妙。ってか、ちっちゃッ。
早川堀は艀下川（はしけがわ）のバイパス水路として明治5〜6年につくられたとか。そのときの堀は幅9間（約16.2m）というから、ま、再現というより、ここにはかつて堀があったんだよ～っていうアピールって感じかな。
「早川堀通り周辺まちづくりを考える会」なる会の取り組みらしい。いろいろ調べると、このように堀を復活させようという取り組みはけっこうあるようだ。
おお〜っ、これはなかなかいい感じの建物ではないか。いや、今までも見てはいるのだよ。でも興味がないとぜんぜん目に留まらないんだな。
へぇ〜、港料理か。今はお店の前は道路だが、堀があったときは、港から魚や米や塩などが舟で運ばれてたんだろうな。
港と堀が目の前にあれば食材の鮮度が保たれたままお店に運ばれるから、冷蔵庫のない時代ではホント有利な立地だな。一度お店で料理を堪能してみたいもんじゃのぉ。
「景観重要建造物」だそうだ。ググってみたら
「地域の自然、歴史、文化等からみて、建造物（建築物及び工作物）の外観が景観上の特徴を有し、地域の景観形成に重要なもの」
とあった。新潟湊（みなと）の歴史や文化を有した外観っちゅうことかな。なるほどッ。
「西堀」の名は地名や通りの名として残っている。そういやわしがお店を最初にスタートした場所は西堀ローサ。「西堀」はあらゆるところで今なお息づいておるんじゃぁ。
そして新潟の堀といえば柳。やっぱねぇ〜、堀と柳はセットだねぇ。米俵や薪炭（しんたん）を積んだ舟、物売りの舟が、柳の下をのどかに往来していたとか。
そして西堀沿いはお寺が多いッ。とにかく、これでもかってくらい多いのだッ。わしは神仏まるっきりわからんから、それぞれのお寺が他のお寺となにが違うのかさっぱりわからんよ。
見てコレッ、ほとんど一直線に連なっとるじゃないかい。それもほとんどが西堀沿いなんだな。いや〜、なにかこれには秘密があるかもしれんぞぉ。後日また別で、古町のお寺の歴史を調べてみたいな。
さて、そのお寺が立ち並ぶなかでひときわ存在感のある建物がこちら。日本で初めてイタリア人が開いたイタリア料理店であり、日本に現存する最古の西洋料理店、「イタリア軒」。
調べると、最初はレストランだけだったんだな。わしは最初からホテルとしてオープンして、そのホテルの中のレストランが日本で最初のイタリア料理店かと思っとったわ。
しかも「現存する最古の西洋料理店」ってことは、いま現在、この日本に存在するすべての洋食レストランの中でもっとも古いレストランっちゅうことかい？？ うへぇ〜〜〜っ、これは絶対に存続させねばならんな。
花街の読み方を（はなまち）と言っても間違いではないけど、正式には（かがい）って読むんだって。わし、ずっと（はなまち）って思っとった。個人的には（はなまち）がいいな。なんとなく言葉の響きがね。
芸姑さんの三味線や踊りが楽しめる料亭が立ち並ぶ街の一画のことを花街というそうだ。古町だと鍋茶屋さんや行形亭さんが代表的なお店じゃな。
ここNEXT21はね～、わしがまだ20代のころに建って、最初はラフォーレ原宿が入ってたんだな。そんで「ファッションの街 古町」の象徴って感じにオープンしたっけ。
だけど……ま、それから紆余曲折を経て……現在、区役所（汗）。時代だよ、時代。いまの万代や駅南のような雰囲気がかつての古町にもあったのだよ。いまの若者には信じられんかもしれんけどね。
そういや祖母が三越のことをよく「小林デパート」なんて呼んどったけど、小林デパートってのは三越の前の小林百貨店だね。
わしの子どものころはすでに三越になっとったけど、その三越もいまや撤退。大きな大きな空きテナントとなる……。
ここもまたいい感じの建ちぐあいじゃなぁ〜。何屋さんなのかようわからんけど、コーヒー出してるんかな？
いやね、建物の雰囲気ばかりに目がいって、何のお店かまったく興味がいかなかったから、ようわからん。今度またここ通ったときによく見とくわ。
つづく
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか？