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ゆるさと柔らかさ

それは
心がポキっと折れたあの頃の私に
必要だったもの

子育てと家事と仕事、両立しなければ
仕事は休まず真面目に行かねば
「できない」や「無理そう」なんて言っていけない

と一人で抱え込み

人に頼ることもせず
一本木が通ったように
潔く頑張っていた、あの頃の私

よく頑張ってるねと言われることが
気持ち良かった
自分を少し悲劇のヒロインみたいに思っていた

でもついに心が折れて
動けなくなった
うつで寝込む日々が始まった

家族にいっぱい心配かけた
いっぱい悲しませた

私の心は、固く固く、真っ直ぐだった
でも芯はもろかったから
いとも簡単に
ポキっと折れた

あの頃のわたしは
まあいいかとか
誰かに頼っちゃおうとか
そういう
ゆるさや柔らかさがなかった

それがあったら
風が吹いても
しなやかにしなって
折れることもなく、生きていけたんだろう

今は少し
「〜ねば 」をやめ、家族に頼ったり
完璧にできなくてもいいかと思えるようになった

最近はふらっと散歩に行ったり
道端の小さな花をスマホで撮ったり
絵を描いたり
と、毎日を楽しめるようになった

そんな私を一番喜んでくれているのは
一緒にいる家族だと思う

長女が「お花をスマホで撮るお母さんを撮ったよ。」って
写真を送ってくれた

こんな姿
今まで、あまり見せてこなかったんだろうね
そんな心の余裕なかったよね

側でいつも見守っていてくれた
家族
ありがとう

お母さん、元気になったよ

もう
大丈夫だよ
あの時は
心配かけてごめんね

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