武家官位と爵位
本来なら『名前とは何か:なぜ羽柴筑前守は筑前と関係がないのか』などを読んでから議論するべきですが、手元にないので…
基本的には官職が世襲化され、形骸化されていったという流れは同じかと。日本で一番有名なものの1つは「羽柴筑前守」、では欧州では? と言われると難しい…プリンス・オブ・ウェールズでしょうか?
ただ、wikiにもあるように、1つの家が複数の爵位を持ちうるというのは、面白い特徴かと。ただ、同一人物が複数の爵位を持つ場合でも通常最も重要な地位の高いものだけを名乗ります。
あと、西欧史で出てくる「かっちょええ」肩書に「枢機卿」があります。なんとなくお分かりだと思いますが、ローマ教皇の最高顧問です。謎なのはイギリス史でヘンリー8世の大臣として出てくるトマス・ウルジー枢機卿がいます。これは、聖職者でありながら事実上イギリスの政治家であったのですが、肩書としてヘンリー8世がローマ教皇に推薦したとのこと。ただ、この後、ヘンリー8世はイギリス国教会を立ち上げてカトリックと別の道をいくことになるので、その部下がローマ教皇の顧問が名乗る「枢機卿」はかなり変な感じがします。
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