見出し画像

シルエットはスッキリと、カラーは遊び心満載で。-冬にリネンを着るにはどうしたらよいか、ということを考えに考えて作ったロンT- その5.デザイン編

新作の「HOFI-016 リネンウールモンスターオンス長袖Tシャツ」をコツコツとご説明するシリーズ、第5回目はデザインについて書きたいと思います。

リネンウールのロンTを作ろう!と思い立って最初に取り掛かったのは色作り。

画像1

冬に着るリネンというコンセプトうんぬんはともかく、見た目がカッコよくなければ服としてお役に立たない。

パッと見だけでいうとリネンの魅力は発色の良さにあるので「ここは一つ納得いくまで色目を作りこんでみよう!」と意気込んでみました。

色の表現として狙ったのは紡毛ウールのようなメランジトーン。

しかもイタリアのウールというよりはブリティッシュウールの雰囲気。

今回はリネン糸を2色で構成し、そこに裏糸のウールを加えているので合計3色のミックストーンを作ることが決まっている。

表側のリネンは同じ太さの糸を2本撚るので50:50のブレンド比率になる。

そこに裏糸のウールがチラッとだけ顔を出す。(なんとなく直感的に表側に5%くらい顔を出すイメージ)

これを元に沢山試作した結果今回出来上がったのがこの4色。

画像2

ブラウンはリネンをややグレーがかったこげ茶色と赤みのあるテラコッタ系のブラウンで撚り合わせて、そこにカフェオレっぽいブラウンベージュのようなウールがチラッと見えるようにしてます。

画像3

グリーンのリネンはビリジアンをもっと濃くしたような青系のグリーンにウルトラマリンと呼ばれるやや明るめのネイビーを組み合わせ、チャコールグレーのウールを裏に。

画像4

ブルーのリネンはグリーンと同じウルトラマリンにややくすんだトーンの濃い目のブルーを撚り合わせて、中濃度のグレーのウールを裏に入れてます。

画像5

グレーのリネンには中農度のクロムっぽいグレーとかなり薄いシルバーグレーを濃淡で撚り合わせて、ちょうど撚り上がったリネンと同じくらいの濃度のウールを裏に足してます。

リネンにはナチュラルなツヤがあるので最初はそれを楽しんでもらって、着ていくうちに毛羽立ってきて色が馴染んでくるのでそこの経年変化も味わってもらいたいと思っています。

色の組み合わせが決まったところでシルエットとディテールを決めていきますが、実はこのロンTの基本的なデザインはうちのコットン100%の定番品「HOFI-011 インド超長綿 タック襟長袖Tシャツ」とほぼ同じです。

脇から裾にかけてやや絞ってあるややタイト目なシルエット。

画像6

タックラインの入った襟。

画像7

左袖にブランドタグ。

画像8

リネンのシャープな風合いと艶のある発色を冬のコーディネイトに加えて欲しいと思っているので、秋の立ち上がり時期には1枚着で、その後はジャケットやカーディガンのインナーとして着たり、シャツのアウターとしてセーター代わりに、という感じで着てもらえると良いかと。

インナーのウールとアウターのリネンを1枚にまとめたようなロンTで今風のオーバーサイズなシルエットではなくタイト目に作ってあるので、重ね着のときにとてもお役に立ちますよ。

ということで新商品「HOFI-016 リネンウールモンスターオンス 長袖Tシャツ」を一生懸命説明するシリーズは一先ずこれが最終回です。

これからしばらく自分でじゃんじゃん着たおしてみて、しばらくしたらまたどんな風に育ってきたかをレポートしてみたいと思います。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?